
エアコンは毎日使う家電だからこそ、選び方を間違えると「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔することにもなりかねません。
価格や見た目だけで選ぶと、あとで「電気代が高い」「すぐ壊れた」「使い勝手が悪い」と感じるケースも少なくありません。
この記事では、「エアコン選びで失敗しないための5つのポイント」や、「ユーザー満足度の高い人気メーカー」、そして「購入後も安心できる保証やサポート体制の確認方法」まで、初めての方でもわかりやすく解説しています。

これからエアコンの購入を検討している方は、ぜひ最後までチェックして、後悔のないエアコン選びをしてください。
保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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家電製品に詳しいファイナンシャルプランナー。
耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しております。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
無駄を省いたお買い物ができるよう、お手伝いできれば嬉しいです。
迷ったらココ!エアコン選びで後悔しないための5つのポイント

エアコン選びで大切なのは「なんとなく」ではなく、きちんと比較・検討することが大切です。

とくに押さえておきたいのが、以下の5つのポイントです。
- 耐久性に定評のあるメーカーを選ぶ
- 中古ではなく新品を選ぶ
- 省エネ性能で選ぶ
- “型落ちモデル”という選択
- 「機能」で選ぶポイント
耐久性に定評のあるメーカーを選ぶ

エアコンは一度購入すれば10年以上使うことも多いため、耐久性の高いメーカーを選ぶことは非常に重要です。
故障の少なさや、部品の供給体制、アフターサービスの充実度など、長年の実績があるメーカーほど信頼感があります。
【国内家庭用エアコンの出荷台数シェア 】
タイズ 家庭用空調機の競合状況より
1位 パナソニック22%
2位 ダイキン 18%
3位 三菱電機 15%
4位 日立アプライアンス 15%
5位 富士通 10%
なかでも、以下の3メーカーは販売実績・ユーザー満足度ともに高く、安心して長く使えるモデルが揃っています。
- ダイキン
空調専門メーカーとしての高い技術力と耐久性に定評あり - パナソニック
安定した性能とサポート体制の手厚さが魅力 - 三菱電機
堅牢な設計と静音性でリピーターが多いメーカー
一方で、耐久性が低いメーカーは口コミサイトやSNSなどで悪い評判が広まりやすく、トラブルがあっても十分な対応が得られないこともあります。
その点、国内上位3メーカーはいずれも高品質かつ耐久性も高いので長期間安心して使える製品を販売しているのが特徴です。

信頼できるメーカーを選ぶことは、結果的に修理代や買い替えリスクを減らし、長期的に見てコストパフォーマンスの高い選択になります。
中古ではなく新品を選ぶ

エアコンを選ぶ際、「価格の安さ」に惹かれて中古品を検討する方もいるかもしれません。
たしかに、中には高性能で手頃な価格の中古エアコンもありますが、長く安心して使うことを考えると新品の方がおすすめです。
中古エアコンはすでに製造から数年が経過していることが多く、修理が必要になった際に部品が入手できないケースがあります。

家電製品にはメーカーが定めた「部品の保有期間」があり、それを過ぎると修理が困難になる可能性があります。
製品名 | 保有期間 |
---|---|
冷蔵庫 | 9年間 |
エアコン | |
テレビ | 8年間 |
電子レンジ | |
扇風機 | |
洗濯機 | 6年間 |
炊飯器 | |
トースター | 5年間 |

ちなみにダイキンでは、部品の保有期間を過ぎた後でも、互換性のある同等の部品を使用して対応することがあるため、修理用の部品が見つかるケースもあります。
また、中古品は前の使用状況がわからないことも多く、省エネ性能が新品に比べて劣っていたり、内部にカビや汚れが残っていたりする場合もあります。
リサイクルショップでは丁寧に整備・内部洗浄された商品も多くありますが、衛生面や耐久性、保証の充実度までを総合的に見ると、新品の方が安心して長く使える選択といえます。
他にも新品エアコンはメーカー保証がついているので、省エネ性能も最新基準に対応しています。

長期的な視点で見れば、結果的にコストパフォーマンスが良くなるケースが多いです。
省エネ性能で選ぶ
エアコンといえば電気代の掛かるイメージですが、最近は省エネ効果の高いエアコンも数多く販売されています。

省エネ性能の見方は大きく3つに分かれます。

- 省エネ性能|星評価
星の数が多い方が省エネ効果が高いと定められています。 - 省エネ基準達成率|パーセンテージ評価
パーセンテージは省エネ基準をどれだけ達成しているかを表示しています。 - 年間の電気代目安
年間で使用した場合の電気代の目安が載っています。
最近のエアコンは省エネ性能が高いので高評価なモデルがほとんどです。
電気代目安はあくまで目安なので、使用頻度や設定温度によって上下します。

エアコンを買ったけど電気代が高い!

こんな事がないように、省エネ性能はエアコン選びの目安になります。
“型落ちモデル”という選択

「最新モデルの方が省エネ効果が高いのでは?」と思われる方も多いかもしれません。
確かに、最新モデルには新しい機能や高性能なセンサー、省エネ技術が搭載されていますが、その分、価格は高く、割引率も低いのが現実です。

一方で、前年や前々年の“型落ちモデル”は、十分に高性能でありながら、価格が大きく下がっているのが魅力です。
実際、省エネ基準は数年間で大きく変わるわけではないため、型落ちエアコンでも最新に近い性能を持つ製品は多数あります。
特に、有名メーカーの上位モデルの型落ちは、最新モデルと大差ない機能を持ちながら、価格は数万円以上安く手に入ることもあります。

最新モデルにこだわりがないのであれば、「少し前のモデル」を選ぶことで、必要な性能をしっかり備えたコストパフォーマンスの高いモデルが選べます。
「機能」で選ぶポイント

最近のエアコンには、快適さや利便性を高めるためのさまざまな機能が搭載されています。
メーカーやモデルによって違いはありますが、代表的な便利機能は以下の通りです。
- フィルター自動お掃除機能
内部のホコリを自動で取り除くことで、フィルターの清掃頻度を減らし、効率的な運転を維持します。 - スマートフォン連携(Wi-Fi機能)
外出先からの操作やタイマー設定ができて、帰宅前に部屋を快適な温度にしておくことも可能です。 - 空気清浄・除菌機能
花粉やハウスダスト、ウイルスの除去に役立つ機能で、アレルギー対策や子どものいる家庭にも人気です。
これらの機能は非常に便利ですが、その分本体価格が高くなる傾向があります。
すべての機能を備えたモデルが必要とは限らないので、自分のライフスタイルや重視したいポイントに合わせて選ぶようにしましょう。
ちなみに「フィルター自動お掃除機能」は便利な一方で、エアコンクリーニングを業者に依頼する際、構造が複雑なため追加料金がかかるケースがあります。

メンテナンス費用も視野に入れて選ぶようにしましょう。
買ってよかった!ユーザー満足度が高いエアコンメーカー3選


実際に購入した人たちの声をもとに、満足度の高いメーカーを3つ厳選してご紹介します。
ダイキン(DAIKIN)

ダイキンの2025年モデル「S225ATCS-W(CXシリーズ)」は、機能性と使い勝手のバランスに優れた1台です。
特に注目したいのは、以下の3つの機能です。
- フィルター自動お掃除機能
- スマートフォン連携(Wi-Fi機能)
- 空気清浄機能
前年度のモデル(例:S224ATCS)と比べても、大きな機能的な違いはほとんどなく、Wi-Fi対応・自動お掃除・ストリーマー機能などは継続して搭載されています。

最新モデルは外観や設置性がやや見直されています。
高さ250mmのスリム設計で、狭い場所にも設置しやすい点が特徴です。
価格に関しては、通販サイトにもよりますが、2024年モデルのS224ATCSは1万円ほど安く手に入る場合もあります。
※在庫には限りがあります。
- 「自動清掃でお手入れを減らしたい」
- 「外出中にもエアコン操作をしたい方」
- 「空気の清潔さにこだわりたい」

こんな方にはおすすめのモデルです。
項目 | 詳細 |
---|---|
メーカー名 | ダイキン |
型番 | S225ATCS-W![]() |
適用定数 | 6畳 |
発売日 | 2025年3月 |
参考価格 | 112,996円(税込) ※工事費込み |
フィルター自動掃除 | |
Wi-Fi機能 | |
空気清浄 | |
期間合計電力 | 717kWh |
1年間の電気代 | 22,227円 |
総合評価 | 5.0 |


パナソニック(Panasonic)

パナソニックのエアコン「CS-225DJ(2025年モデル)」は、フィルター自動清掃機能を省いたモデルです。
「ナノイーX(空気清浄)」「スマホ操作対応」

この点を搭載しパナソニックならではのデザインでお部屋に違和感なくなじみます。
前年モデルの「CS-224DJ(2024年モデル)」と比べて、大きな機能差はありません。
違いとしては、2025年モデルではわずかなデザイン変更や細かな使い勝手の調整が加えられていますが、性能面ではほぼ同等です。
価格面では、CS-225DJ(2025年モデル)の実売価格は約6万〜7万円前後が多く、前年モデルは安く購入できるケースがあります。
「少しでも安く買いたい」「性能にこだわらない」という方には前年モデルのCS-224DJがおすすめ。
一方で「できるだけ新しいモデルを選びたい」「見た目や細部にもこだわりたい」という方はCS-225DJを選びましょう。

いずれも、エアコン選びにおいて「空気の清潔さ」「操作性」「省エネ性能」をバランスよく重視したい方にぴったりのモデルです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | CS-224DJ-W![]() |
適用畳数 | 主に6畳 |
参考価格 | 66,500円(税込) |
フィルター自動掃除 | |
Wi-Fi機能 | |
空気清浄 ナノイーX | |
期間合計電力 | 717kWh |
1年間の電気代目安 | 22,227円 |
総合評価 | 4.0 |


三菱電機(MITSUBISHI)

MSZ‑GE2224 / GE2225のGEシリーズは、複雑な機能を省いたシンプルで使いやすいスタンダードモデルです。
日常使いに必要な機能はしっかり備えつつ、操作もわかりやすいため、初めてのエアコン選びにも安心です。
前年モデル(2024年)との大きな違いはなく、基本的な機能や性能はほぼ同等です。
価格帯も他メーカーと同様に、型落ちモデルであれば数万円前後お得に購入できるケースが多いのも魅力です。
こんな方におすすめ
- 「余計な機能より、シンプルさや操作のしやすさを重視したい」
- 「基本性能がしっかりしたモデルを探している」
- 「初めてのエアコン購入や買い替えで、失敗したくない」
- 「コストを抑えつつ、信頼できる国内メーカーを選びたい」

シンプルな機能で快適に使えるモデルを探している方には、GEシリーズは非常にバランスの良いモデルです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | MSZ-GE2224-W![]() |
発売日 | 2024年2月16日 |
参考価格 | 76,300円(税込) ※工事費込み |
対応畳数 | 主に6畳 |
フィルター自動掃除 | |
Wi-Fi機能 | |
空気清浄 | |
期間合計電力 | 717kWh |
期間合計電気代 | 22,227円 |
総合評価 | 3.0 |



いずれのメーカーも高評価モデルが多く、「買ってよかった」と感じるユーザーが多数います。迷ったらこの3社を軸に比較してみるのもおすすめです。
買って後悔しないために知っておくべき保証とサポート体制

エアコンは購入後に不具合やトラブルが発生する可能性もゼロではありません。

だからこそ、「保証」と「サポート体制」は必ず確認しておきたいポイントです。
メーカー保証の内容
まずチェックしたいのが、メーカー保証の内容。
一般的に本体は1年、冷媒回路などの重要部分は5年保証というケースが多いですが、ダイキンやパナソニックなど一部メーカーは、条件を満たせば最長10年まで延長可能な保証制度を用意しています。

購入時に有料でも延長保証が付けられる場合は、ぜひ検討しておきましょう。
※各通販サイトでは有料の延長保証が受けられます。
エアコン設置業者の保証
次に重要なのが設置業者の保証です。
エアコンは設置工事の質が性能や耐久性に直結します。施工ミスが原因で不具合が生じても、業者によっては保証外とされることもあるため、「工事保証○年」「アフター対応の有無」なども事前に確認しておくことが大切です。
メーカーのサポート体制
また、サポート体制の充実度も見逃せません。電話対応のほか、チャットやLINEで相談できる窓口があるメーカーは、トラブル時にも安心感があります。
買った後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、価格や性能だけでなく、保証とサポートの充実度も含めて総合的に選ぶことが後悔しないエアコン選びのカギになります。
買ってよかったエアコンメーカー!まとめ
エアコンは、一度買えば10年以上使うことも珍しくない家電です。
だからこそ、価格だけで決めるのではなく、「信頼できるメーカー」「省エネ性能」「保証・サポート体制」など、長い目で見た安心感とコストパフォーマンスを重視することが、後悔しない買い物への第一歩です。

今回紹介したポイントやおすすめメーカーを参考に、ご家庭にぴったりの一台を見つけてください。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | CS-224DJ-W![]() |
適用畳数 | 主に6畳 |
参考価格 | 66,500円(税込) |
フィルター自動掃除 | |
Wi-Fi機能 | |
空気清浄 ナノイーX | |
期間合計電力 | 717kWh |
1年間の電気代目安 | 22,227円 |
総合評価 | 4.0 |
