家電製品には故障がつきものです。テレビも例外ではなく、運が悪いと初期不良や故障してしまうことも考えられます。
そこで本記事では壊れやすいと思われているテレビメーカーを例に挙げてみました。
故障が多いテレビメーカーが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しています。
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できれば避けたい!故障が多い壊れやすいテレビメーカーはどこ?
壊れやすいテレビ|あまり聞いたことがないメーカー
あまり聞いたことがないメーカーは避けた方が良いかもしれません。
たとえば、一般的に「格安テレビ」と言われているメーカーはOEM製品と言われています。
OEMってなに?
OEM製品とは、自社でテレビを製造せずに外部の工場で製造される商品のことを指します。
OEMテレビの口コミを見ると中には「初期不良だった」「すぐに壊れた」といった不具合に関するレビューが見られますので、購入する際は口コミなどを参考に判断するようにしましょう。
もちろんOEMテレビが全て「故障しやすい、故障が多い」というわけではなく、高画質な4Kテレビを低価格で購入できるという魅力もあります。
最近では高画質に加えて音質面の向上、ネット動画に対応しているテレビも数多く販売されています。
格安家電で有名な山善やアイリスオーヤマもネット動画に対応したテレビを販売するようになりました。
山善とアイリスオーヤマのテレビについては以下の記事でまとめています。
壊れやすいテレビメーカー|海外メーカー
海外メーカーで有名なLGやハイセンスを例に挙げてみます。
ブラウン管テレビの時代は海外メーカーといえば壊れやすい印象を受けていましたが、最近は国内メーカーより海外メーカーの方が品質は高くなってきています。
例えば国内の有機ELテレビは一部を除いてLGのパネルが使われています。
また、ハイセンスは2018年に東芝を子会社化してから品質が向上しました。
そうなの?知らなかった。
特にテレビに搭載されている「映像処理エンジン」は高性能で、高画質なテレビを低価格で購入したい方には最適です。
このように海外メーカーでもLGやハイセンスは品質が高いので、価格で選ぶならこの2つのメーカーがおすすめです。
また、ハイセンスは標準で3年間の保証が付いています。
故障が気になる方にとっては、長い保証期間はテレビを選ぶ上で重要な項目の一つです。
ハイセンスとLGのテレビは以下の記事でまとめています。
壊れやすいテレビメーカー|TCL
TCLは中国のメーカーで、世界トップクラスの販売台数を誇ります。
※世界第2位の販売台数。1位はSamsung。
しかし、このTCLはなぜか「壊れやすい、故障が多いテレビメーカー」というイメージがあります。
ではなぜ壊れやすいと思われているのでしょうか?その理由を見てみましょう。
- 大規模な不具合が報告されているため
- 販売台数が多いため
- 低価格なため
TCLは2019年にBS/CS放送に関する大規模な不具合が報告されています。
この度、2019 年 5 月 31 日より販売しております TCL 製液晶 TV の B40/D40 シリーズにおいて商品に不具合があり、衛星BS/110 度CS デジタル放送をご視聴される場合、生産過程のミスにより、放送電波を正常に受信していてもアンテナ信号レベルを「0」と誤って表示する障害が検出されました。(地上デジタル放送では、この障害はございません。)
TCL公式サイトより抜粋
そのため、TCLは壊れやすいという印象が定着してしまったのかもしれません。
また、低価格で販売台数も多いため、その分不具合の報告が多いのだと思われます。
でも実際のところどうなの?故障が多いテレビメーカーなの?
TCLは開発研究(R&D)にもチカラを入れていますので高画質はもちろん高品質なテレビを販売しています。
そのため、決して壊れやすいということはありません。
R&Dとは
R&Dは、企業や機関が新しい製品や技術を開発するための取り組みのことを指します。
市場や技術の動向を分析し、新しいアイデアを生み出したり、それらを具体的な製品やサービスを形にする作業が含まれます。
このプロセスにより、革新的な製品やサービスが生み出され、企業の競争力を高めることが期待されます。
ですので、もし故障が気になる場合は延長保証を付けるようにしましょう。
TCLのテレビは以下の記事でまとめています。
壊れやすいテレビメーカー|SONY
SONY 2023年モデル
4K液晶テレビ BRAVIA スタンダードモデルKJ-43X80L
参考価格 128,460 円(税込)
「国内トップメーカーのSONYが?」と思われるかもしれませんが、以前はソニータイマーと言われており、1年の保証期間が過ぎると故障する壊れやすいメーカーとして有名でした。
本当に1年で壊れるの?
いえ、ソニータイマーは都市伝説レベルのお話なので、特に気にしなくて大丈夫です。
また、テレビは故障した際の部品を保有する期間が定められています。
SONYのBRAVIAシリーズは8年間の部品保有期間が定められています。
もし故障しても8年間は使えるので、故障も気にしなくて大丈夫です。
さらに、購入特典として映画が見放題になるサービス(BRAVIA CORE)が付いています。
普段から映画コンテンツをよく見られる方にはおすすめです。
テレビの選び方:壊れやすいテレビの特徴と注意点
◯◯内蔵型テレビ
HDD内蔵やDVD・Blu-ray一体型のテレビは、壊れやすい印象を受けます。
また、故障した際の部品交換費用も高額なことがありますので、延長保証を付けるか、テレビと別々に購入するようにしましょう。
中古テレビ
直近に発売されたモデルならそこまで気にしなくても大丈夫だと思いますが、5年〜10年前のモデルの場合は安くても注意しましょう。
せっかく購入したのにすぐに壊れてしまったということがないように、中古テレビを購入する際は年式や保証期間を確かめた上で購入するようにしましょう。
また、テレビメーカーの多くは部品の保有期間を設けています。多くの場合、部品の保有期間は8~10年です。
製品名 | 保有期間 |
---|---|
冷蔵庫 | 9年間 |
エアコン | |
テレビ | 8年間 |
電子レンジ | |
扇風機 | |
洗濯機 | 6年間 |
炊飯器 | |
トースター | 5年間 |
そのため、中古テレビを購入する際は、発売日から5年以内の機種を選ぶようにしましょう。
長期間使用しているテレビ
テレビの寿命は約10年と言われています。
使用環境や使い方によって寿命は前後しますが、長期間使用しているテレビは何かしら不具合が生じることも考えられます。
ちなみに液晶テレビの寿命は6万時間と言われています。
※1日5時間テレビを見ても耐久性は32年以上あります。
液晶画面自体の耐久性は高いので、基盤の不具合や故障が見られたときは買い替えを検討しましょう。
テレビに負荷をかけている場合
壊れやすいテレビで挙げられる事例は、使用状況に問題があるときです。
例えば、以下の状況下で使用していると不具合や故障などが起こりやすくなることも考えられます。
- 直射日光に当たりすぎている
- ホコリをそのままにしている
- 湿気の多い場所で使用している
これらの状況下では、直射日光によるテレビの変色やホコリや湿気による水滴が基盤の故障につながる可能性があります。
テレビを設置する際は、液晶画面や基盤に負荷のかからない場所に設置するよう心がけましょう。
ここまでは壊れやすいテレビの事例をいくつか挙げてみました。
また、画面に物をぶつけたり傷つけてしまうと不具合や故障の原因にもなりかねないので、お部屋の模様替えや引っ越しの際は特に注意して移動しましょう。
テレビの故障かどうか判断できないとき、どうすればいい?
テレビの不具合(映像の乱れ、リモコンの反応が遅い)は故障以外にもあります。
よくある事例として以下の3点を例に挙げてみます。
電波が強すぎることによる映像の乱れ
地域によって受信する電波の強度が異なります。
そのため、電波が強すぎると映像が乱れることがあります。
そんなときは、電波を弱める機器を取り付けることで映像の乱れを軽減できます。
キャッシュの蓄積による動作の遅延
テレビは使用するごとにキャッシュが蓄積されます。
キャッシュにより、一時的に保存したデータを素早く起動させることが可能です。
ただし、キャッシュが溜まりすぎるとリモコンの反応が遅くなり、ストレスを感じることもあります。
そんなときは、テレビのキャッシュを削除または初期化することで解消することがほとんどです。
テレビの動作が遅いと感じたときは、まずはキャッシュの削除を試してみてください。
インターネット回線による映像の乱れ
一昔前と比べて、最近は光回線を利用したインターネットサービスが主流です。
ただし、この光回線もいくつか種類があります。
例えばNURO光やauひかりなどは独自の回線を使用しているため、安定したインターネットが利用できます。
一方で、光コラボレーションや◯◯エアーといったインターネットサービスは、十分な速度が出ていなかったり、不安定なこともあります。
そのため、映像がフリーズ(止まる)したり、乱れたりする症状が出たときは、インターネット回線の変更を検討しましょう。
耐久性の高いおすすめテレビ|どのメーカーが良いのか?
SHARP(シャープ)AQUOSシリーズ
SHARP(シャープ)
42V型 4Kチューナー内蔵 液晶テレビ AQUOS 4T-C42FL1 (2023年モデル)
参考価格:81,600 円(税込)
シャープの特徴は、「AQUOS」の高いブランド力です。
2001年に発売されたAQUOS 1号機を皮切りに、20年以上が経過した今でも根強い人気を誇ります。
高画質・高音質はもちろんのこと、他のメーカーと比較しても価格の手頃さが人気の理由となっています。
現行モデルには、シャープ独自の映像技術に加えて高品質スピーカーや、機種によっては滑らかな映像を映し出す倍速機能も搭載されています。
さらに、Google TV搭載により、好きな動画コンテンツがすぐに視聴できます。
テレビ選びで迷った際には、まずはシャープのテレビをチェックしてみてください。
メーカー | シャープ |
型番 | 4T-C42FL1 |
サイズ | 65V型 50V型 42V型 |
発売日 | 2023年6月10日 |
参考価格 | 81,600円(税込) |
画質 | Medalist S4 |
HDR対応 | 対応 |
倍速機能 | 対応 |
音質 | バスレフ型スピーカーボックス |
Dolby Atmos | 対応 |
無線LAN | 対応 |
総合評価 | 4.5 |
SONY(ソニー)BRAVIAシリーズ
SONY(ソニー)
43V型 4K液晶テレビ ブラビア KJ-43X80L(2023年モデル)
参考価格:128,460 円(税込)
家電量販店でも目を引くソニーのTVシリーズ「BRAVIA」。
一昔前は、ソニータイマーなどで壊れやすいと揶揄されることもありましたが、現在は映像技術の高さはもちろん、リアルな質感を表現するならソニーのテレビはワンランク上の映像体験が得られます。
その一方で、他のメーカーと比較して価格帯が高く、上位モデルになるとさらに高額になります。
とはいえ、下位モデルでも性能は十分です。
ぜひソニーBRAVIAの機能をチェックしてみてください。
メーカー | ソニー |
型番 | KJ-43X80L |
サイズ | 85V型 75V型 65V型 55V型 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年4月22日 |
参考価格 | 128,460円(税込) |
画質 | HDR X1 |
HDR対応 | 対応 |
倍速機能 | |
音質 | X-Balanced Speaker |
Dolby Atmos | 対応 |
無線LAN | 対応 |
総合評価 | 4.0 |
Panasonic(パナソニック)VIERAシリーズ
Panasonic(パナソニック)
VIERA 43V型 4K液晶テレビ TV-43W80A FireTV搭載 2024年エントリーモデル
参考価格:87,795 円(税込)
品質を重視するなら、パナソニックのVIERAは機能性はもちろん、壊れやすいということもなく品質面でも問題ありません。
映像面も、AIを活用した映像処理技術でジャンルやシーンに合わせた最適な映像が視聴できます。
全機種が4Kテレビで無線LAN搭載がされており、自宅にWi-Fi環境があれば好きな動画コンテンツをすぐに視聴できます。
パナソニックの品質はテレビだけでなく、他の家電製品でも高品質で耐久性があるため、耐久性を重視する方にとってパナソニックは外せないメーカーです。
メーカー | パナソニック |
型番 | TV-43W80A |
サイズ | 50V型 43V型 |
発売日 | 2024年7月26日 |
参考価格 | 87,795円(税込) |
画質 | |
HDR対応 | |
倍速機能 | |
音質 | |
Dolby Atmos | |
無線LAN | |
総合評価 | 4.0 |
TVS REGZAシリーズ
TVS REGZA
REGZA 43V型 4K液晶テレビ 43E350M スマートテレビ 2023年モデル
参考価格:71,799 円(税込)
2022年度に国内シェア1位を獲得したのがTVSのREGZAです(旧東芝レグザ)。
長らく低迷していましたが、2018年以降順調に売上を伸ばし、2022年には国内大手シャープを抜いて初めて1位に輝きました。
レグザの特徴は高画質・高音質はもちろん、倍速機能や高性能など、バランスの取れたテレビです。
価格帯も他のメーカーと比較して安く設定されています。
また、耐久性にも問題はなく、壊れやすいという心配はありません。
国内メーカーでコスパの良いテレビを選ぶのならレグザがおすすめです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 43E350M |
発売日 | 2023年11月10日 |
参考価格 | 71,799円(税込) |
画質 | |
音質 | |
ネット動画 | |
リフレッシュレート 倍速機能 | 60Hz |
ゲームモード | |
総合評価 | 4.5 |
TCL(ティーシーエル)
TCL(ティーシーエル)
43V型 4K対応液晶テレビ 4KBS/CSチューナー内蔵 43P636(2023年モデル)
参考価格:41,500円(税込)
世界テレビ出荷台数で2位のTCLは、2019年に日本市場に参入しました。
※第1位はSamsung(サムスン)です。
日本市場に参入してすぐに、国内の有名メーカー(ソニー、パナソニック)を抜き、国内シェア10%を達成しました。
TCLの特徴は、とにかく価格が安く、上位モデルでも国内メーカーの半額程度で購入することができます。
中国メーカーということもあり、多少耐久性に不安はありますが、特に壊れやすいということはなく、コスパで選ぶならTCLが一番です。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 2023年モデル 43P636 |
取り扱いサイズ | 75V型 65V型 58V型 55V型 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 41,500円(税込) |
画質 | Algoエンジン |
HDR | 対応 |
音質 | Dolby Atmos |
無線LAN | あり |
その他の特徴 | ゲームモード Google TV |
総合評価 | 3.0 |
LG(エルジー)
LG(エルジー)
43V型 4Kチューナー内蔵 液晶テレビ 43UR8000PJB(2023年モデル)
参考価格:49,818 円(税込)
海外メーカーの中でも、映像パネル技術の高さではLGがトップクラスです。
有機ELテレビに関しては、世界トップのシェアを誇り、国内メーカーにもパネルを提供しています。
2014年にはテレビが止まってしまうというリコールが発生しましたが、現在は壊れやすいということもなく、高品質なテレビを販売しています。
2014年に製造されたLG Electronics「液晶テレビ Smart TV」 – 点検修理
消費者庁より抜粋
一部該当機種におきまして、本体メモリー関連ソフトウェアにエラーが発生することで、 液晶テレビ本体が動作しない不具合がある事が判明いたしました。安全上の問題は発生いたしません。
LGのテレビは下位モデルでも高機能で、低画質を4K相当にアップスケーリングする機能や、ジャンルやシーンに合わせた最適な音を表現するAIサウンド機能が搭載されています。
国内に流通している海外メーカー(TCL、ハイセンス)の中では、LGの映像美は一段と抜きん出ています。
型番 | 43UR8000PJB |
サイズ | 43V型 |
発売日 | 2023年8月25日 |
参考価格 | 49,818円(税込) |
画質 | UHD α5 AI Processor 4K Gen6 |
音質 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
動画配信 | あり |
総合評価 | 4.0 |
Hisense(ハイセンス)
Hisense(ハイセンス)
43V型 4Kチューナー内蔵 液晶テレビ 43E6K(2023年モデル)
参考価格:49,000 円(税込)
耐久性の高いテレビの最後は中国メーカーのハイセンスです。
2018年に東芝のテレビ事業を子会社化して以降、高い映像技術で国内メーカーが太刀打ちできないほど、コストパフォーマンスの優れたテレビを販売しています。
特に搭載されている映像エンジンは、東芝の技術を活かし、目で見たようなリアルな映像が体験できます。
また、ハイセンスのオペレーションシステムVIDAAは、YouTubeやAmazonプライム・ビデオなど、好きな動画コンテンツが視聴できます。
ハイセンスは海外メーカーの中でも特にバランスの取れたテレビを販売しています。
ちなみに、ハイセンスのテレビは標準でメーカー保証3年が付いています。
故障が心配な方には、ハイセンスがおすすめです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 43E6K |
サイズ | 75V型 65V型 55V型 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年11月10日 |
参考価格 | 49,000円(税込) |
高画質 | HI-VIEWエンジンLite HDR10 & HLG対応 |
高音質 | |
ネット動画 | あり |
ゲーム機能 | あり |
保証期間 | 3年間 |
総合評価 | 4.0 |
壊れやすいテレビメーカー|まとめ
今回は壊れやすいとされるテレビメーカーをいくつか例に挙げてみましたが、もちろん全てが壊れやすいわけではありませんので、参考程度にお考えください。
テレビは様々なメーカーから発売されていますが、国内外のおすすめメーカーは以下の通りです。
上記のメーカーは日本国内で販売されている主要な国内外のメーカーです。
以前は海外製品が壊れやすい、故障が多いと言われる時代もありましたが、現在は国内メーカーよりも開発研究(R&D)が進み、国内メーカーが太刀打ちできないほど優れたテレビが数多く販売されています。
特にハイセンスのテレビは、2018年に東芝REGZAを子会社化したことで技術力が向上し、また子会社のTVS REGZAは生産力が増し、リーズナブルな価格で高性能テレビを購入できるようになりました。
東芝REGZAの安さの理由は以下の記事でまとめています。
ぜひテレビを選ぶ際の選択肢の一つとして検討してみてください。