テレビは今やどの家庭にもある生活必需品です。とはいえ、精密機器である以上、故障のリスクはつきものです。
中には「買ってすぐ電源が入らなくなった」「画面が突然真っ暗に…」といったトラブルに見舞われるケースも考えられます。

そこで、この記事では、「壊れやすい」と言われることの多いテレビメーカーや、その背景にある理由をわかりやすく解説しています。
テレビ購入前の参考にしてみてください。
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耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しています。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
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できれば避けたい!壊れやすいテレビメーカーの傾向は?

あまり聞き慣れないメーカーには要注意?
家電量販店やネット通販では、「安いけど聞いたことがないメーカーのテレビ」が多く見られます。
これらの中には、OEM(他社製造)製品が数多く含まれています。

OEMって何?

自社で工場を持たず、製造は外部の会社に委託しているテレビのことです。
こうしたOEMテレビにはコスト面での魅力がある反面、「初期不良が多い」「保証対応が遅い」といったレビューも散見されます。
ただし、すべてのOEMテレビが壊れやすいわけではありません。最近は4K画質+ネット動画対応+低価格と、コスパに優れた製品も増えています。

特に中国メーカーの「ハイセンス」は、性能と価格のバランスが良く、OEMでも安心して使える製品の一つです。
海外メーカー=壊れやすいはもう古い?

ハイセンス
4Kスマート液晶テレビ 43V型 Wチューナー内蔵 低遅延ゲームモード 43E60N 3年保証
参考価格:49,900円(税込)
「海外メーカーはちょっと不安…」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
でも実は、最近では国内メーカーより海外勢の方が技術的に優れているケースも少なくありません。
たとえば、国内の有機ELテレビの多くがLG製パネルを採用しているのをご存じですか?

💡さらに豆知識!
ハイセンスは2018年に東芝の映像事業を買収しており、以降品質が飛躍的に向上しました。

えっ、そうだったの!?
東芝のノウハウが取り入れられているなら安心感がありますね。
LGやハイセンスは、映像処理エンジンの性能にも力を入れており、安価ながらも高画質・高機能なテレビを多数展開しています。

加えて、ハイセンスは標準で3年保証付き。故障が心配な方にはうれしいポイントです。

TCLが壊れやすいと噂される理由とは?

TCL
43V型 4Kスマート量子ドットテレビ Wチューナー内蔵 43T6C
参考価格:56,810円(税込)
中国の大手メーカー「TCL」は、実は世界で2番目に多くテレビを売っているブランドです。
※1位はSamsung
それなのに「壊れやすい」と言われがちなのは、なぜなのでしょうか?

TCLってそんなに売れてるの?

世界的には人気ですが、日本ではまだ知名度が低めです。
- 過去に大規模な不具合が報告された(例:2019年のBS/CS不具合)
- 販売台数が多く、それに比例して不具合報告も多い
- 価格が安く、耐久性に疑問を持たれやすい
この度、2019 年 5 月 31 日より販売しております TCL 製液晶 TV の B40/D40 シリーズにおいて商品に不具合があり、衛星BS/110 度CS デジタル放送をご視聴される場合、生産過程のミスにより、放送電波を正常に受信していてもアンテナ信号レベルを「0」と誤って表示する障害が検出されました。(地上デジタル放送では、この障害はございません。)
TCL公式サイトより抜粋

でも実際はどうなの?信頼できるの?

TCLはR&D(研究開発)にも積極的に投資しており、技術力は年々向上しています。最近のモデルは画質も安定感も十分に高い評価を得ています。

ソニーの“ソニータイマー”は本当?

ソニー(SONY)
4K液晶テレビ 43V型 ブラビア KJ-43X75WL
参考価格:89,000円(税込)
長年テレビ業界をけん引してきた国内メーカー「SONY」も、かつては「ソニータイマー」なんて都市伝説が語られていました。

「1年保証が切れたら壊れる」なんて話、聞いたことある方もいるのでは?

本当に1年で壊れるの?

これはあくまで噂レベルの話。現在のソニー製テレビにそんな仕組みはありません。
むしろ、ソニーのBRAVIAシリーズは8年間の部品保有期間があり、万が一の故障時にも修理対応が可能です。

えっ、8年?それだけ長く使えるなら安心ですね。
さらに、購入者向けに映画見放題の「BRAVIA CORE」など独自のサービスも用意されており、エンタメ好きにはぴったりのブランドです。
この章のまとめ|壊れやすいのは“メーカー”より“選び方”の問題かも?

テレビが壊れやすいかどうかは、「メーカー名」だけで決まるものではありません。
たとえば、
- 購入時の価格が安すぎる
- 評判を調べずに買ってしまう
- 保証が短い製品を選ぶ
こうした「選び方」こそが、後悔やトラブルの原因になることも。
価格と性能のバランスを見極めつつ、口コミやサポート体制、保証内容も必ずチェックしてから選ぶようにしましょう。

迷ったら延長保証が心の保険に!
長く快適に使えるテレビを選ぶためにも、「安いから」「なんとなく知ってるから」ではなく、少し立ち止まって比較することが大切です。
テレビの選び方|壊れやすいテレビの特徴と注意点

テレビを購入する際、見落としがちな「壊れやすさ」について、いくつか気をつけたいポイントがあります。
長く安心して使うためにも、以下のような特徴をもつテレビには注意が必要です。
録画機能や再生機能が内蔵されたモデルは要注意
HDDやDVD、Blu-rayが一体になったテレビは一見便利ですが、内部構造が複雑な分、故障のリスクも高まります。
特に録画用のHDDやディスクドライブは、長時間の使用で劣化しやすく、修理や部品交換が高額になりがちです。

このタイプのテレビを選ぶ場合は、延長保証の加入を強くおすすめします。
もしくは、録画機能は別のレコーダーに任せて、テレビ本体はシンプルなモデルを選ぶのも手です。
中古テレビは“安さ”だけで選ばない
中古テレビは価格が魅力的ですが、年式や使用状況によってはすぐに不具合が出ることもあります。
発売から5年以上経っているモデルは、たとえ動作していても部品の保有期限が近づいており、万が一の修理が難しくなる可能性も。

家電メーカーでは、テレビ部品の保有期間をおおよそ8〜10年と定めています。
製品名 | 保有期間 |
---|---|
冷蔵庫 | 9年間 |
エアコン | |
テレビ | 8年間 |
電子レンジ | |
扇風機 | |
洗濯機 | 6年間 |
炊飯器 | |
トースター | 5年間 |
そのため、中古テレビを選ぶ際は「発売から5年以内」の機種かつ、販売店の保証がある商品を選ぶようにしましょう。

「中古品=安くてお得」とは限りません。修理できないリスクを考慮して選びましょう。
長く使っているテレビは突然壊れることも
テレビの寿命は、一般的に約10年と言われています。
液晶パネル自体の耐久性は高く、6万時間以上の使用にも耐えられると言われますが、それでも内部の基盤や電源部は経年劣化します。
たとえば、毎日5時間視聴するペースでも理論上は30年以上持ちますが、実際には熱やホコリ、電源のオンオフによる負荷などが積み重なり、早めに不具合が出るケースも多いです。

液晶は丈夫でも、他の部品は消耗します。不調を感じたら、修理よりも買い替えを検討したほうがいいかもしれません。
テレビの設置場所や環境も壊れやすさに影響
意外と見落としがちなのが、「設置環境による故障」です。
以下のような状況では、テレビ本体に余計な負担がかかり、故障につながる恐れがあります。
- 日光が直接当たる場所に置いている
- ホコリが溜まりやすい場所にある
- 湿気の多い部屋で使用している
直射日光によるパネルの変色や、湿気・ホコリによる内部基盤の故障は、保証対象外となることも多いため、要注意です。

テレビを設置する際は、風通しがよく、直射日光や水分の影響を受けにくい場所を選びましょう。
運搬や模様替えでも故障リスクはある
テレビは精密機器です。引っ越しや模様替えの際にぶつけたり倒したりすると、パネルが割れたり、内部の配線が損傷してしまうことも。
特に大型のテレビは重くて不安定なため、必ず2人以上で慎重に運ぶことが大切です。

落下や衝撃による故障は、メーカー保証が効かないケースが多い点も覚えておきましょう。
この章のまとめ:壊れやすさを避けるテレビ選びのポイント
- 内蔵機能の多いモデルは、便利な反面、故障リスクが高め
- 中古品は発売年や部品保有期限、保証の有無を必ずチェック
- 寿命が近づいたテレビは、買い替えのタイミングを見極める
- 設置場所や使用環境にも十分配慮を
- 移動時や模様替えでも取り扱いに注意する
こうした点を意識するだけで、テレビの故障リスクを大きく減らすことができます。

「長く使えるテレビを選ぶ」ことが、結果的にお得な買い物につながります。
テレビが故障かどうか分からないときは?

テレビに不具合が起きると、「これって故障?」と不安になりますよね。
でも、実際には“故障ではない原因”でトラブルが起きていることも少なくありません。

映像の乱れや、リモコンの反応が遅くなるなどの症状は、設定や環境が原因のことも多いのです。
ここでは、よくある「故障ではない」ケースを3つご紹介します。
- 電波が強すぎることで映像が乱れる
- キャッシュが溜まって動作が重くなる
- ネット回線の影響で映像が止まる
電波が強すぎることで映像が乱れる
意外に思われるかもしれませんが、テレビの映像が乱れる原因は“電波が強すぎる”こともあります。

地域や建物の環境によって、テレビが受信する電波の強さに差があります。
特に、高性能なアンテナを使っていたり、近くに中継局がある場合は、受信感度が高くなりすぎて、かえって映像がブレてしまうことも。

「ノイズが多い」「急に映像が止まる」ような症状がある場合は、減衰器(アッテネーター)などで電波を少し弱めてあげると、改善するケースがあります。
キャッシュが溜まって動作が重くなる
最近のテレビは、スマホと同じように“キャッシュ”という一時データをため込みながら動作しています。
このキャッシュが一定量を超えると、テレビがもっさりと重くなり、リモコンの反応が鈍く感じることも。

「ボタンを押してもすぐ動かない」「アプリが起動しない」などのときは、キャッシュの削除やテレビの再起動をしてみましょう。
テレビによっては、メニューの中に「メモリ解放」や「再起動」の項目がある機種もあります。
ネット回線の影響で映像が止まる
YouTubeやNetflixなどの動画配信をテレビで楽しんでいるとき、「急に止まった」「画質が悪くなる」そんな経験はありませんか?

その原因、多くの場合は“インターネット回線の問題”です。
最近は光回線が当たり前になっていますが、同じ“光”でも品質にはバラつきがあります。
一方で、光コラボ(フレッツ回線の再販)や、ポケットWi-Fi系のホームルーター(例:〇〇エアー)は、時間帯や周辺環境によって速度が大きく落ちることもあります。
もし「動画が止まりやすい」「画質が荒くなる」といった症状が頻繁に起きる場合は、回線の見直しも検討する価値ありです。
この章のまとめ:まずは“原因の切り分け”から
テレビの不具合=故障と決めつけてしまう前に、まずは上記のような「設定」や「環境」の見直しをしてみましょう。
それでも改善されない場合に、修理やサポートを検討すれば、余計な出費や時間のムダを防ぐことがでを検討しましょう。
耐久性の高いおすすめテレビ|どのメーカーが良いのか?

- SHARP(シャープ)
- SONY(ソニー)
- Panasonic(パナソニック)
- TOSHIBA REGZA(東芝レグザ)
- TCL(ティーシーエル)
- LG(エルジー)
- Hisense(ハイセンス)
SHARP(シャープ)|コスパと使いやすさで選ぶならまずチェックしたい一台

SHARP(シャープ)
シャープ AQUOS 43V型 4K液晶テレビ 4T-C43GJ2 (2024年モデル)
参考価格:89,800円(税込)

シャープといえば、やはり「AQUOS(アクオス)」の名が真っ先に浮かびます。
2001年に初代モデルが登場して以来、20年以上にわたって進化を重ね、多くの家庭で愛用されてきました。
映像の美しさや音のクリアさはもちろんのこと、価格とのバランスに優れている点も見逃せません。
同じような性能のテレビと比べると、シャープの製品は手の届きやすい価格帯が多く、「コスパ重視」の方にとっては非常に魅力的です。
最近のモデルには、シャープならではの映像処理技術が使われていて、色合いやコントラストの表現力が一段とアップ。
また、一部の機種には「倍速表示」に対応したものもあり、スポーツ中継やアクション映画もブレを抑えてなめらかに映してくれます。
さらに、反射を抑える特殊なパネル(低反射パネル)が採用されているため、昼間のリビングでも光の映り込みが少なく、視聴環境に左右されにくいのもポイント。

このあたりは、日中にテレビを見る機会が多いご家庭にも嬉しい配慮です。
Google TVを搭載している機種なら、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスもワンタッチで起動可能。
スマホ感覚で操作できるので、テレビに不慣れな方でも使いやすいはずです。
- 映像も音も妥協したくないけど、コストは抑えたい人
- 日中にテレビをよく観る人(映り込み対策あり)
- 配信動画を気軽に楽しみたい人(Google TV搭載)
- 子育て世代や年配の方にも扱いやすいシンプル設計を求める人

「どのテレビを買えばいいか分からない…」そんなときは、まずシャープのテレビから見てみるのが一つの手。
機能・価格・使いやすさのバランスが取れているため、入門機にも、長く使う一台としておすすめできます


SONY(ソニー)BRAVIAシリーズ

SONY(ソニー)
43V型 4K液晶テレビ ブラビア KJ-43X80L(2023年モデル)
参考価格:109,800円(税込)

家電量販店のテレビ売り場でも、ひときわ存在感を放つのがソニーのBRAVIA(ブラビア)シリーズ。
その洗練されたデザインと映像の美しさに、足を止める人も少なくありません。
かつて「壊れやすい」といった声があったのも事実ですが、近年のモデルでは安定性も向上。
なにより、映像の表現力については、業界でも一目置かれる存在となっています。
特にソニーは“質感の描写”に強く、肌のきめ細かさや、光と影の微妙なグラデーションなど、他社とは一線を画すリアルさがあります。

映画やドキュメンタリーをよく観る方にとっては、その没入感の違いを感じられるはずです。
ただし、価格はやや高め。上位グレードともなれば、かなりの値段になります。
とはいえ、エントリーモデルでも十分な性能を備えているため、「ソニーの画質を体験してみたい」という方には、下位モデルから試してみるのもおすすめです。
- 映像の細部までこだわりたい人
- 迫力ある映画やアニメを楽しみたい人
- インテリアに調和する、スタイリッシュなテレビを探している人
- 少し高くても、画質・音質の質を優先したい人
ソニーのBRAVIAは、単に「キレイな映像」というだけでなく、見ていて“惹きこまれる”何かを持ったテレビです。

テレビで映画を楽しみたい方や、日常の映像をワンランク上にしたい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。


Panasonic(パナソニック)|長く使いたいなら“安心・堅実”な選択肢

Panasonic(パナソニック)
VIERA 43V型 4K液晶テレビ TV-43W80A FireTV搭載 2024年エントリーモデル
参考価格:72,390円(税込)
「とにかく信頼できるテレビが欲しい」

そんな方にまず検討してほしいのが、パナソニックの「VIERA(ビエラ)」シリーズです。
国内メーカーの中でも、パナソニックは品質へのこだわりが強く、テレビに限らず、冷蔵庫や洗濯機といった他の家電でも“壊れにくさ”に定評があります。
実際、ビエラは長く使っても安定したパフォーマンスが続く印象があり、「買い替えの頻度を減らしたい」という人にとっては安心感のある選択肢です。

映像面でも手を抜いておらず、視聴中のジャンルや映像の内容に応じて、AIが画質を自動で最適化してくれる機能を搭載。
ニュース番組ではくっきり見やすく、映画では繊細なトーンまで表現してくれるなど、“見やすさ”の質がひと味違います。
また、現在販売されているビエラシリーズはすべて4K対応。
さらに、Wi-Fi機能も標準で備わっているため、自宅のネット環境さえあれば、YouTubeやNetflixなどの動画サービスも手軽に楽しめます。
- とにかく「壊れにくさ」を重視する人
- 国内メーカーの信頼性にこだわりたい人
- 使い方はシンプルでOK、でも画質にはしっかり満足したい人
- リビングに1台、長く付き合っていけるテレビを探している人
パナソニックのビエラは、華やかさよりも「堅実さ」を求める人にぴったりのテレビ。

派手さはないかもしれませんが、その分、安心して長く使い続けられる信頼感があります。


REGZA(レグザ)|国内で最も売れている“バランス型”テレビ

TVS REGZA
REGZA 43V型 4K液晶テレビ 43Z670N スマートテレビ 2024年モデル
参考価格:90,780円(税込)
東芝のテレビブランドとして長年親しまれてきたREGZA(レグザ)は、現在はTVS REGZAという新体制のもとで再スタートを切っています。

一時は勢いを失っていたものの、2018年頃から巻き返しが始まり、ついに2022年度には、国内テレビシェアで第1位を獲得しました。
順位 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) | TVS REGZA (25.4%) |
2位 | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) | シャープ (20.6%) |
3位 | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) | Hisense (15.7%) |
高画質・高音質を備えているのはもちろん、動きの激しい映像にも強い倍速機能や、操作のサクサク感なども含め、全体的に“ちょうどいい”バランスの取れた性能が魅力です。
また、耐久面でも大きな心配はなく、日常的な使い方であれば長く使える印象。
初めてのテレビ選びにも、買い替えにも、安心して候補に入れられるブランドです。
- 日本メーカーでコストパフォーマンスを重視したい人
- ゲームやスポーツなど、動きの速い映像をきれいに見たい人
- 長く使える定番モデルを探している人
- スペックも価格も“ほどよく”バランスの取れたテレビが欲しい人

コスパと機能のバランスを重視するなら、レグザはかなり有力な選択肢です。


TCL|価格で選ぶなら、間違いなくトップクラスのコスパ

TCL(ティーシーエル)
43V型 4K対応液晶テレビ Wチューナー内蔵 43V6C(2025年モデル)
参考価格:49,800円(税込)
中国の大手メーカーTCLは、世界的に見てもテレビ出荷台数で上位に入る存在。
※2025年時点ではSamsungに次いで世界2位の販売実績があります
日本市場には2019年に本格参入しましたが、あっという間に知名度を高め、国内シェアでも一部の有名メーカーを上回る成長を見せています。

最大の特徴は、なんといっても価格の安さ。
国内メーカーの同スペック製品と比べても、半額近い価格で手に入ることもあります。
しかも、最近の上位モデルは画質も音質もかなり進化しており、「安かろう悪かろう」とは一概に言えなくなってきました。
とはいえ、海外製品ゆえの“当たりはずれ”を気にする声もゼロではありません。使用頻度が高いご家庭では、長期的な視点で慎重に検討したいところです。
- とにかく安くテレビを買いたい人
- セカンドテレビとして十分な性能を求める人
- 海外製品に抵抗がない人
- 最新機能よりコスパ優先派

とにかく安くて画質も悪くないテレビを探しているなら、TCLはかなり狙い目です。


LGのテレビ|映像技術で世界をリードする“有機ELの本家”

LG(エルジー)
43V型 4Kチューナー内蔵 液晶テレビ 43UT8000PJB(2025年モデル)
参考価格:57,800円(税込)
海外メーカーの中でも、画質にこだわるならLGは外せません。

特に有機ELパネルにおいては、世界トップのシェアを誇り、国内メーカーにもパネルを供給するほどの実力です。
以前、2014年にはテレビが映らなくなる不具合でリコールが発生しましたが、現在では安定した品質が確保されており、“壊れやすい”という印象はありません。
2014年に製造されたLG Electronics「液晶テレビ Smart TV」 – 点検修理
消費者庁より抜粋
一部該当機種におきまして、本体メモリー関連ソフトウェアにエラーが発生することで、 液晶テレビ本体が動作しない不具合がある事が判明いたしました。安全上の問題は発生いたしません。
LGのテレビは、比較的手頃なモデルでも機能が充実しているのが特徴です。
たとえば、フルHD映像も高精細に引き上げる「4Kアップスケーリング」や、視聴中の番組に合わせて音質を最適化する「AIサウンド」などが搭載されています。

とくに映像の美しさは圧巻で、同価格帯の中では群を抜くレベル。
- 映画やドラマを高画質で楽しみたい
- 有機ELの深い黒や鮮やかな発色を重視する
- 暗いシーンが多い作品をよく観る
- 映像美にこだわり、自宅をシアターのように使いたい

海外メーカーの中でも、LGの画質の完成度は頭一つ抜けていると言えます。


Hisense(ハイセンス)|とにかく“価格以上の満足感”を求める人向け

Hisense(ハイセンス)
43V型 4Kチューナー内蔵 液晶テレビ 43E60N(2024年モデル)
参考価格:52,800円(税込)
ハイセンスは、中国を拠点とするテレビメーカーですが、2018年に東芝の映像事業を引き継いで以降、驚くほど進化を遂げています。

映像エンジンには東芝の技術が活かされており、肉眼で見るような自然な映像が再現されるのが魅力です。
動きの速いシーンもなめらかで、スポーツ観戦やアクション映画などでもストレスを感じにくい仕上がりになっています。
また、独自のOS「VIDAA」は操作が直感的で、YouTubeやAmazonプライム・ビデオなど主要な動画配信サービスもスムーズに楽しめます。
高性能ながら価格は控えめで、同じスペックの国内メーカー製テレビと比べても非常に割安です。
さらに、メーカー保証3年が標準で付いているため、万が一のトラブルにも安心して備えられます。

「安かろう悪かろう」というイメージを良い意味で裏切る、非常にバランスのとれたテレビです。
- コスパを最優先に考えている
- 価格を抑えても4Kや倍速パネルを使いたい
- ニュースやバラエティ、YouTubeなど日常視聴が中心
- 必要な機能を押さえつつお得に選びたい

耐久性やコストパフォーマンスを重視する方には、ハイセンス一択です。
※メーカー保証が無料で3年間なのもおすすめポイントです。


壊れやすいテレビメーカー|まとめ
今回ご紹介したテレビメーカーは、「壊れやすい」との声が一部で挙がっているものの、すべての製品に当てはまるわけではありません。
あくまで傾向のひとつとして、参考にしていただければと思います。
現在、テレビは国内外からさまざまなモデルが登場しており、どのメーカーを選ぶか迷う人も多いかもしれません。

なかでも、今回紹介した次のブランドは性能・価格・サポート面で高く評価されている主要メーカーです。
- SHARP(シャープ)
- SONY(ソニー)
- Panasonic(パナソニック)
- TOSHIBA REGZA(東芝レグザ)
- TCL(ティーシーエル)
- LG(エルジー)
- Hisense(ハイセンス)

以前は「海外製=壊れやすい」といったイメージを持たれることもありましたが、近年ではその図式は大きく変わりつつあります。
むしろ、グローバルメーカーのなかには、研究開発に多額の投資を行い、国内メーカーを上回る機能性を実現している製品も増えています。

特に注目したいのはHisense(ハイセンス)。
2018年に東芝のテレビ事業を引き継ぎ、東芝を傘下に収めたことで、日本の技術と中国の生産力を融合。
結果として、「手ごろな価格で高性能」という絶妙なバランスの製品を多く展開しています。
テレビ選びに正解はありませんが、“価格だけ”でなく“性能やサポート体制”まで含めて比較することで、後悔のない選択につながるはずです。

ぜひテレビを選ぶ際の選択肢の一つとして検討してみてください。
