テレビ離れの理由や原因 データから見る今後の対策は?
最近はインターネットの動画配信サービスやスマートフォンアプリの影響でテレビを見る時間が少なくなってきています。
総務省のデータを見ても、テレビの視聴時間は右肩下がりに減っています。
また、国内の液晶テレビ市場においても三菱電機、シャープ、東芝、日立、パナソニックなどのメーカーもテレビ事業からの撤退、縮小が相次いでいます。
今や世界のテレビシェアはハイセンス、TCL(中国)、サムスン、LG(韓国)が上位を独占しています。
テレビ離れとともに日本のテレビ産業も衰退の一途を辿っています。
そこで今回は総務省のデータを活用して「テレビ離れの理由や原因 データから見る今後の対策」をまとめてみました。
今後、テレビの買い替えを検討している方はテレビ選びの参考にしてみてください。
総務省のデータ「テレビとネットの平均利用時間」
テレビ離れの理由や原因を見る前に、総務省のデータを見てみたいと思います。
平日/休日の平均利用時間
テレビの視聴 | インターネットの利用 | |
---|---|---|
2013年 | 168.3 | 77.9 |
2014年 | 170.6 | 83.6 |
2015年 | 174.3 | 90.4 |
2016年 | 168.0 | 99.8 |
2017年 | 159.4 | 100.4 |
テレビの視聴 | インターネットの利用 | |
---|---|---|
2013年 | 225.4 | 86.1 |
2014年 | 228.9 | 100.6 |
2015年 | 231.2 | 113.7 |
2016年 | 225.1 | 120.7 |
2017年 | 214.0 | 123.0 |
こちらはテレビやインターネットの平均利用時間を表しています。
このデータから分かることは、テレビを見る人(数値)は少しずつ下がっています。
反対にインターネット利用者は、年々数値が上がってきているのが分かると思います。
この総務省のデータからテレビを見る人は減り、インターネットを利用している人は増えています。
テレビ離れの理由や原因
テレビ離れの理由や原因は大きく2つ挙げられます。
- テレビ離れの理由 テレビ番組がつまらない
- テレビ離れの原因 広告収入の低下
テレビ離れの理由 テレビ番組がつまらない
昔は面白かったテレビ番組も「つまらなくなってきた」というのもテレビ離れの理由の一つです。
若者のテレビ離れが増えるにつれて、テレビ番組も変わりクイズ番組や旅番組など若者にとって興味のないテレビ番組が増えています。
ますます若者はテレビを見ないようになってきています。
反対に50歳以上は、テレビを見る時間はほとんど変わりありません。
ですので、テレビ番組はこれらのデータに基づいて番組構成を行っているのかもしれません。
50代、60代の平均利用時間
テレビの視聴 | インターネットの利用 | |
---|---|---|
2013年 | 176.7 | 61.8 |
2014年 | 180.2 | 68.0 |
2015年 | 219.8 | 74.7 |
2016年 | 180.6 | 85.5 |
2017年 | 202.0 | 77.1 |
テレビの視聴 | インターネットの利用 | |
---|---|---|
2013年 | 246.4 | 36.7 |
2014年 | 256.4 | 32.2 |
2015年 | 257.6 | 35.7 |
2016年 | 259.2 | 46.6 |
2017年 | 252.9 | 38.1 |
次にテレビ離れの原因を見てみましょう。
テレビ離れの原因 広告収入の低下
上記の理由でテレビ離れの理由はなんとなく分かったと思いますが、テレビ離れの原因をみてみると問題点がハッキリします。
テレビ離れの原因は4つ
- 広告収入の低下
- 番組制作費の削減
- 番組の質が低下
- 視聴率の低下
①広告収入の低下
番組と番組の間に流れるCMから得られるスポット収入は減少の一途(いっと)です。
一度落ち込んだスポット収入は、戻ることなく右肩下がりに減り続けています。
②番組制作費の削減
広告収入の低下により番組制作費も削減されます。
民法キー局(テレビ朝日、TBS、日本テレビ、フジテレビ)などは、100億円規模の番組制作費の削減が考えられます。
③番組の質が低下
番組制作費が削減されると、当然番組の「質」も関係してきます。
よくお笑い芸人が「制作費が削減されて◯◯なんです。」と聞いたことありませんか?
番組の質が低下すると番組内容も、クイズやお笑い番組など制作費の安い番組が増えます。
スタジオのセットもお金をかけずに簡易的なものになります。
また、再放送を増やして制作費を抑えるということが考えられます。
④視聴率の低下
結果、ますます視聴率が下がり広告収入も減ってしまいます。そして番組の質も下がります。
テレビ離れの理由や原因を見てみましたが、今後も「テレビを見る人が増える」ということは考えにくいのではないでしょうか。
それでは次にテレビ離れの対策を考えてみたいと思います。
テレビ離れ データから見る今後の対策は?
テレビ離れの対策は以下の2つが考えられます。
- テレビ離れ対策① 動画配信サービス
- テレビ離れ対策② 学習や習い事など
テレビ離れ対策① 動画配信サービス
YouTubeや動画配信サービスを利用すると、つまらないテレビ番組を無理して見る必要が無くなります。
見たい番組を時間の空いたときに見られるので、ライフスタイルが多様化している昨今ではニーズに合ったサービスです。
他にもインターネットとテレビは相性がよくテレビで動画配信サービスを見たり、テレビでインターネット検索やネットショッピングも可能です。
スマートフォンの画面で見なくてもテレビの大画面でさまざまなコンテンツが楽しめます。
今後もインターネットを活用した利用方法が加速することで、テレビ離れは抑えられるかもしれません。
テレビ離れ対策② 学習や習い事など
インターネットを利用して上記のような対策に加えて、インターネットテレビを活用した学習や習い事、または会議・セミナー・研修など幅広い分野で使用できます。
今とはまったく違う使い方をする時代は、すぐそこまで来ているのかもしれません。
テレビ離れの理由や原因 データから見る今後の対策 まとめ
今回はテレビ離れの理由や原因、今後の対策をまとめてみました。
テレビ離れの原因は変えようがないかもしれませんが、今後の対策はポジティブなものが多いように感じます。
今までのように「テレビを娯楽として使うのか」それとも「学びとして使うのか」テレビの可能性はまだまだありそうです。
テレビの買い替えを検討している方は、上記の原因を見る限り地上デジタル放送は面白くなる可能性は低いように感じます。
その反面インターネットを利用したテレビの使い方は広がりを見せています。
テレビ選びは用途に合わせて考えるのがいいかもしれません。
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