
テレビを選ぶとき、価格だけでなく「どのメーカーを選ぶか」は大きなポイントになります。
特に手頃な価格帯で人気のハイセンスと山善は、家電量販店や通販サイトでもよく目にする存在です。
しかし実際に調べてみると、採用しているOSや製造背景、さらには販売モデルの種類まで大きな違いがあります。

ここでは両社の特徴を整理しながら、「自分に合うのはどちらなのか」を分かりやすく解説していきます。
保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本FP協会 AFP 登録
日本FP協会ホームページ
- プロフィール
-
家電製品に詳しいファイナンシャルプランナー。
耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しています。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
無駄を省いたお買い物ができるよう、お手伝いできれば嬉しいです。
ハイセンスと山善のテレビの違いを比較

基本スペックとブランドの違い
ハイセンスはグローバルメーカー
中国に拠点を置くハイセンスは、世界規模でテレビを展開する大手ブランドです。
グローバルシェアも高く、日本市場でも存在感を強めています。

ちなみに日本での販売シェアは第3位になります。
順位 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) | TVS REGZA (25.4%) |
2位 | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) | シャープ (20.6%) |
3位 | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) | Hisense (15.7%) |
また、東芝の映像部門をグループ傘下に収めていることから、画質面やチューナー性能の信頼性も高いのが特徴です。
山善は日本の商社ブランド
一方の山善は、日本の老舗商社として知られる企業です。
自社で製造するのではなく、主にOEM(委託生産)によって商品を展開しているのが特徴。
シンプルで価格を抑えたモデルが多く、「寝室用のセカンドテレビ」や「コスト重視で選びたい人」に適しています。
OSや機能の違い
ハイセンスはVIDAAを採用、山善はGoogle TVを採用
ハイセンス製テレビは、独自のオペレーションシステム「VIDAA」を搭載しており、YouTubeやNetflixなどの主要アプリが快適に利用できます。
一方で山善はGoogle TVを搭載しています。
山善はシンプルなチューナーレスが中心
山善のスマートテレビは「チューナーレスモデル」を採用しており、地上波放送を見ない人向けに特化しています。
内蔵OSはGoogleTVを採用。ハイセンス同様に直感的に操作でき、豊富な動画配信サービスに対応しています。
「動画配信サービスだけを大画面で楽しみたい」というユーザーに向いています。
反対に地上波やBS/CSも視聴される方はチューナー搭載のハイセンスをおすすめします。

ちなみに山善のチューナー搭載テレビは動画配信サービスに対応していない機種もあるので注意が必要です。
※2025年モデルでは、チューナーとGoogle TV搭載モデルも販売されています。

価格や耐久性の違い
ハイセンスはコスパと品質のバランスが強み
ハイセンスのテレビは、手頃な価格ながら画質や音質にしっかりと力を入れているのが特徴です。
同じ価格帯で比べると、スピーカー性能や映像表現の細かさで一歩リードしているケースも多く、「コスパ重視だけど品質にも妥協したくない」という人に向いています。
さらにメーカー保証が3年間と長めに設定されているため、購入後の安心感も高いです。

万一のことを考えると保証期間は長い方が安心ですよね。
山善はとにかく安さを優先
一方の山善は、ハイセンスよりもさらに低価格で購入できることが強みです。
基本的にはシンプルな機能に絞り込んでおり、「子ども部屋用」や「寝室のサブテレビ」といった使い方にちょうどいい存在です。
ただし、製造はOEM委託が中心のため、耐久性や細かな仕上がりは製造元に依存する部分もあります。

長期的に使うよりは、用途を限定して割り切って選ぶ人に向いています。
ハイセンスと山善のテレビはどっちがおすすめ?

メインのテレビならハイセンス

リビングで家族と一緒に地デジ放送やネット動画を楽しみたいなら、ハイセンスのテレビが安心です。
画質や音質のバランスに優れており、OSの動作も安定しているため、大画面を長く使いたい人に向いています。

また3年保証が付いている点も、メイン機として選ばれる理由のひとつです。

サブテレビや動画専用なら山善

一方で、寝室や子ども部屋に置くセカンドテレビ、あるいは動画配信サービスを視聴する専用機として使うなら山善がおすすめです。
「地上波は見ない」「コストを抑えたい」というニーズに合致しやすく、特にチューナーレスモデルは価格重視の人に最適。

シンプル機能で割り切って使いたい場合にぴったりです。
※2025年モデルでは、チューナーとGoogle TV搭載モデルも販売されています。

ハイセンスと山善のテレビの違いを比較 まとめ
ハイセンスと山善は、価格帯が近いように見えても実際には立ち位置が異なります。
- ハイセンス:自社開発、VIDAA搭載、地デジ+ネット動画を両立
- 山善:OEM製造、チューナーレス中心、動画配信専用でコスパ重視
※地デジ対応テレビあり

メインのテレビとして長く使いたいならハイセンス、セカンド用やコスト重視なら山善、と用途で選び分けるのがおすすめです。
さいごに

筆者の個人的な意見としては、メインテレビ・サブテレビどちらの用途でもハイセンスを選ぶ方が良いのかなと感じています。
理由はいくつかあります。まず、2019年以降のモデルは技術面が大きく進化しており、画質や操作性が格段に向上しました。
さらに標準でメーカー保証が3年付いている点も安心材料です。
加えて、量子ドットやMini LEDといった最新の映像技術を積極的に採用しており、同価格帯では一歩抜きん出た映像美を楽しめます。

長く安心して使いたい人にとって、コストパフォーマンスと満足度の両立ができるのはハイセンスだと言えます。
一方で山善のテレビは、地デジ対応モデルに無線LANが付いていない点に注意が必要です。
またチューナーレスタイプではネット動画は楽しめても、地デジ放送は視聴できないなど、使える範囲が限られます。
こうした点を踏まえると、総合的には機能と安心感のバランスが取れたハイセンスを選ぶ方が無難と言えます。

ぜひ、各通販サイトで性能や価格などを確認してみてください。

