毎日のように使用する掃除機。できれば耐久性が高く、満足のいく商品を選びたいですよね。
このようなニーズに応えるために、この記事では「買ってはいけない掃除機」と題して、「壊れやすいメーカー」や「壊れやすいとされるメーカー」について解説します。
筆者が使用している掃除機も紹介しているので、ぜひ掃除機選びの参考にしてみてください。
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家電製品に詳しいファイナンシャルプランナー。
耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しております。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
無駄を省いたお買い物ができるよう、お手伝いできれば嬉しいです。
買ってはいけない掃除機|壊れやすいメーカーは?
実際に買ってはいけない掃除機メーカーなんてあるの?
一概に「これだ!」と言えるものはありませんが、耐久性を重視するなら避けたいメーカーもあります。
- あまり知られていないメーカー
- マイナスな口コミが多いメーカー
- 壊れやすいと思われているメーカー
あまり知られていないメーカー
耐久性を重視するうえで、海外メーカーやあまり知られていないメーカーは避けたほうがいいかもしれません。
耐久性はもちろんですが、故障したときに「問い合わせ先が分からない」ということがないように、サポート窓口を設置しているメーカー選びが大切です。
通販の販売店の中には、購入後のサポートを行なっていないところもあります。
交換に応じてもらえるのなら問題ありませんが、「メーカーに問い合わせてください」だと二度手間になります。
そのため、あまり知られていないメーカーを選ぶ場合は、サポートがあるのかを事前に確認しておきましょう。
マイナスな口コミが多いメーカー
買ってはいけない掃除機を判断する際には、口コミのレビュー評価が参考になります。
新商品はレビュー数が少ないかもしれませんが、発売から期間が経っている製品には多くのレビュー評価が付いています。
あくまで参考程度ですが、あまりにも悪い口コミが多い製品は避けたほうがいいかもしれません。
ちなみに筆者が以前に使用していたアイリスオーヤマのコードレス掃除機は、途中でバッテリーを交換したものの、不具合なく約5年間使用しました。
レビュー評価の件数も多く以下の通りです。
星評価 | 割合 |
---|---|
星5つ | 41% |
星4つ | 31% |
星3つ | 18% |
星2つ | 5% |
星1つ | 7% |
レビュー評価も以下の点で適切だと感じます。
- 軽くて小回りが利くので使いやすい。
- コードレス掃除機ということもあり吸引力は価格相応(ゴミやホコリは難なく吸い取ります)。
- ターボモードはやや大きな音がします。
- 自立しないので倒れやすいです。
吸引力が弱いというレビューも見られますが、ゴミやホコリを吸う分には十分な性能です。
ただし、部屋の隅や階段、空気清浄機のフィルター掃除をする際は、ヘッドを外して掃除する方が効率よくゴミを吸い取れます。
バッテリーに関しては、毎日使用して3〜4年ほど使えたので、十分な性能です。
最後は本体が破損して新しく買い替えましたが、1万円ちょっとの掃除機で約5年間使えたので、耐久性も問題ありません。
現在は後継モデルSBD-74-Wが販売されています。
こまめに掃除機をかける方には軽量でおすすめの一台です。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | SBD-74-W |
参考価格 | 9,990円(税込) |
集じん方式 | 紙パック式 |
サイズ | 横幅 23.6cm 奥行 16.7cm 高さ 105cm |
重さ | 1.3kg |
総合評価 | 4.0 |
壊れやすいと思われているメーカー
一般的に、アイリスオーヤマや山善などの格安家電は「壊れやすい」と思われがちです。
これらの格安家電の多くは海外の工場で製造されています(OEM製造)。
そのため、「海外製造だから壊れやすい」というイメージがあります。
実際には、海外製造だからといって壊れやすいということはありません。
OEM製品はシンプルな機能のものが多く、多機能を求める方には不向きというデメリットがあります。
その反面、機能を絞っているため壊れにくく、低価格で販売できるというメリットもあります。
こちらは2代目となるアイリスオーヤマの自走式コードレス掃除機SBD-76P-Wです。
前モデルと比べて300gほど重くなりましたが、自走式で勝手に前に進んでくれるので、力を入れなくても掃除ができます。
持ち上げた際には少し重たさを感じますが、掃除を始めると全く気になりません。
気になる耐久性ですが、購入して3ヶ月ほどで不具合が発生しましたが、交換後は問題なく使用できています。
壊れにくい掃除機メーカー
ここからは、国内メーカーを中心に、壊れにくいおすすめの掃除機を紹介します。
Panasonic(パナソニック)スティック掃除機
パナソニックの掃除機はいくつか種類が分かれています。
中でも以下の2機種は手頃な価格帯でおすすめです。
- からまないブラシ搭載コードレス掃除機
- 軽量タイプコードレス掃除機
からまないブラシ搭載コードレス掃除機
パナソニック
サイクロン式コードレススティック掃除機 MC-SB53K
参考価格:35,700円(税込)
こちらの機種は特殊なヘッド構造により、ブラシについた髪の毛やペットの毛をヘッド中央に集めて吸い取ることができます。
そのため、ブラシのお手入れの手間も軽減されます。
さらに、パナソニック独自の特許技術「ラクスルアシスト」により、ローラーを使って前後左右にスムーズに動かすことができます(特許技術:特許第7262024号)。
この機種は自走式ヘッドを採用しているので、軽い力で掃除が可能です。
お手入れや使いやすさにこだわった、おすすめのモデルです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | MC-SB53K |
発売日 | 2022年11月25日 |
参考価格 | 35,700円(税込) |
集じん方式 | サイクロン式 |
サイズ | 横幅21.3cm 奥行17.8cm 高さ110.2cm |
重さ | 1.5kg |
総合評価 | 4.0 |
軽量タイプコードレス掃除機
パナソニック
サイクロン式コードレススティック掃除機 MC-SB33J
参考価格:24,000円(税込)
こちらの機種は、パナソニックが取り扱うパワーコードレスの中では最も軽量化されたモデルです。
※本体質量0.9kg(スティック時は1.3kg)。
さらに、ラクスルアシストや自走式ヘッドを採用しているため、軽い力でスムーズに掃除ができます。
他のモデルと比べても手頃な価格設定となっているため、予算を抑えて購入したい方にはおすすめの一台です。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | MC-SB33J |
発売日 | 2022年11月25日 |
参考価格 | 24,000円(税込) |
集じん方式 | サイクロン式 |
サイズ | 横幅22.0cm 奥行16.8cm 高さ109.3cm |
重さ | 1.3kg |
総合評価 | 5.0 |
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)スティッククリーナー
アイリスオーヤマのスティック型コードレス掃除機は、紙パック式とサイクロン式に分かれています。
アイリスオーヤマ
極細軽量スティッククリーナー SBD-76P-W
参考価格:11,990円(税込)
こちらは筆者が使用している自走式コードレス掃除機SBD-76P(紙パック式)です。
従来の極細軽量に加えて、自走式の回転ブラシが搭載されました。
それにより、軽い力で前に進むので楽にお掃除ができます。
また、前モデルと比べて静音性が高く、ターボでも音が気にならなくなりました。
SBD-76Pのおすすめポイントは以下の通りです。
- 自走式で使いやすい。
- 回転ブラシで今まで吸いきれなかったゴミも吸い取れるようになった。
- 静音性が高く音が気にならない。
- 紙パック式でお手入れが楽。
- 排気が減りゴミが舞い上がりにくい。
- 質感が変わり高級感がある。
ちなみに、紙パックは月に一度取り替えているので、付属の紙パック(25枚)で約2年間は買い替えなくても大丈夫です。
※紙パックはヤマダ電機などの家電量販店で購入できます。
同型モデルのサイクロン式も販売されており、紙パック式と比べて0.1kg軽量になります。
ダストパックは水洗いOKで、綺麗を保てます。
他にも、サイクロン式は吸引力が落ちないという特徴があります。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | SBD-76P |
発売日 | 2023年7月14日 |
参考価格 | 11,990円(税込) |
集じん方式 | 紙パック式 |
サイズ | 横幅23.5cm 奥行22.0cm 高さ104.0cm |
重さ | 1.6kg |
総合評価 | 4.0 |
Makita(マキタ) 充電式クリーナー
マキタ
コードレス掃除機CL108 バッテリ充電器付 CL108FDSHW
参考価格:14,405円(税込)
家電量販店でもよく見かけるマキタのコードレス掃除機。
業務用としても人気が高く、一般家庭用モデルも人気があります。
マキタのコードレス掃除機が人気の理由は以下の点が挙げられます。
- お手入れが簡単で使いやすい。
- リーズナブルな価格設定。
- 耐久性が高い。
- バッテリーが共有できる。
マキタのコードレス掃除機はとにかく使いやすいです。
ヘッドが軽く、スピーディにゴミやホコリを吸い取れるので、スイスイお掃除ができます。
また、シンプルな機能で耐久性も高く、価格帯も抑えられています。
さらに、外付けバッテリーが装着できる機種は、他のマキタ製品とバッテリーを共有可能です。
耐久性や使いやすさにこだわるならマキタ一択です。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | CL108FDSHW |
発売日 | 2018年8月1日 |
参考価格 | 14,405円(税込) |
集じん方式 | カプセル式 |
サイズ | 横幅11.0cm 奥行15.0cm 高さ95.6cm |
重さ | 約1.1kg |
総合評価 | 4.0 |
HITACHI(日立)スティッククリーナー
日立
スティッククリーナー ラクかるスティック 日立 PV-BL3L C
参考価格:41,209円(税込)
日立のコードレス掃除機には「ラクかるシリーズ1.1kg」や「すごかるシリーズ0.97kg」という軽量モデルが販売されています。
さらに、自走式回転ブラシが搭載されているので、力を入れなくてもスイスイ進みます。
また、従来の回転ブラシと比べて髪の毛や糸くずが絡みにくい形状で、お手入れも楽になりました(からまんブラシ)。
他にも、ダストボックスを取り外す手間がないので、ゴミ捨ても簡単に行えます。
このように、日立のコードレス掃除機は軽量化と自走式により使いやすく、お手入れも簡単になっています。
前述のアイリスオーヤマやマキタの掃除機と比べると価格設定は高くなりますが、細部に使いやすさの工夫が施されているので、検討の一つに加えていただきたい一台です。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | PV-BL3L |
発売日 | 2024年3月9日 |
参考価格 | 41,209円(税込) |
集じん方式 | サイクロン式 |
サイズ | 横幅23.0cm 奥行20.8cm 高さ99.4cm |
重さ | 1.1kg |
総合評価 | 5.0 |
Dyson(ダイソン)コードレス掃除機
Dyson(ダイソン)
コンパクトモデル V8 Slim Fluffy Extra (SV10K EXT BU)
参考価格:32,500円(税込)
最後は、吸引力が落ちない掃除機で一躍人気メーカーとなったダイソンのコードレス掃除機を紹介します。
ダイソンの掃除機は、V7シリーズ、V8シリーズ、V10シリーズというように数字が大きくなるほど、吸引力やバッテリー性能が向上します。
ちなみに、シリーズごとのバッテリー性能は以下の通りです。
シリーズ | 運転時間 |
---|---|
V7 | 最長30分 |
V8 | 最長40分 |
V10 V11 V12 V15 | 最長60分 |
ダイソンの掃除機を選ぶ際は、お部屋の広さに合わせたバッテリー性能を選ぶようにしましょう。
例えば、普段のお掃除が10分程度で終わる場合はV7シリーズやV8シリーズを選びます。
1時間近くお掃除をする場合は、V10シリーズ以降のモデルを選びましょう。
吸引力は新しくなればなるほど性能は良くなりますが、ゴミやホコリを吸引するのであれば、V8シリーズ前後のモデルを選べば困ることはありません。
もちろん好みは分かれると思いますが、モデルが新しくなるとその分価格も上がります。
旧モデルであれば3万円から4万円ほどで購入可能なのでコスパを考えるならV8シリーズをおすすめします。
※価格はセール状況によって異なります。
また、シリーズの中でもスタンダードタイプ、スリムタイプと分かれるのでデザインや重さを比較して選ぶようにしましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | V8 Slim Fluffy Black SV10K EXT BU |
発売日 | 2022年5月18日 |
参考価格 | 32,500円(税込) |
集じん方式 | サイクロン式 |
サイズ | 横幅25.0cm 奥行21.0cm 高さ112.3cm |
重さ | 2.15kg |
総合評価 | 4.0 |
買ってはいけない掃除機|避けたい特徴
掃除機は毎日使うものなので、使いにくいものは避けるべきです。
- 運転時間が短い
- 本体が重い
- コード付き
- 音がうるさい
- 吸引力が弱い
- お手入れが面倒
コードレス掃除機の場合、運転時間が短い製品もあります。
中には5分程度で充電が無くなってしまうものもあるので注意しましょう。
また、本体が重い、音がうるさい、吸引力が弱いといった点も問題になりますが、見落としがちなのはお手入れのしやすさです。
サイクロン式の場合、取り外せる部品が多い機種もあるので、付属品の確認や口コミのレビュー評価を参考にお手入れのしやすさを確認しましょう。
掃除機が壊れる理由は何?
多機能なため壊れやすい
最近の掃除機は多機能な機種が多く、使いやすい反面、壊れやすいというデメリットがあります。
特にヘッド部分は壊れやすい種類もあるので注意しましょう。
ヘッドの種類は大きく4つに分かれています。
- 自走式
- モーター式
- エアタービン式
- フロア式
それぞれの特徴は以下の通りです。
自走式ヘッド
ヘッドのブラシがモーターで回転するため、軽い力でも前に進むので広いフロアに適しています。
カーペットや畳でもゴミを掻き出して吸い取ります。
モーター式ヘッド
ブラシを回転させてゴミを掻き出して吸い取ります。
自走式同様にカーペットや畳の掃除に適しています。
エアタービン式ヘッド
自走式やモーター式とは異なり、掃除機の吸い込む力でヘッドブラシを回転させます。
掻き出す力は弱まりますが、ヘッドが軽いので小回りが利きます。
フロア式ヘッド
回転ブラシがないため、ゴミを掻き出して吸い取ることはできませんが、ヘッドが軽く小回りが利きます。また、値段も安いため、手軽に掃除機を購入したい方にはおすすめです。
モーターが故障
掃除機はホコリのような細かいゴミを吸い取るので、ゴミが原因で壊れることはあまりありません。
ただし、重曹や猫砂、砂利などが掃除機内部に入り込み、モーターが故障する場合も考えられます。
中古品のため故障
中古品は発売日から期間が経っているため、新品と比べて壊れやすい傾向にあります。
買ってはいけない掃除機というわけではありませんが、発売日から何年も経っている場合は修理できないこともあります。
家電製品の部品の保有期間は5年から10年といわれています。
製品名 | 保有期間 |
---|---|
冷蔵庫 | 9年間 |
エアコン | |
テレビ | 8年間 |
電子レンジ | |
扇風機 | |
洗濯機 | 6年間 |
炊飯器 | |
トースター | 5年間 |
中には保有期間が過ぎても修理に応じてもらえる場合もありますが、部品の在庫がないと修理できません。
中古の掃除機を購入する際は、発売からどのくらい経っているかを確認しましょう。
買ってはいけない掃除機 まとめ
今回は買ってはいけない掃除機と題して、壊れやすいメーカーや特徴についてまとめてみました。
掃除機選びは色々迷うかもしれませんが、最近の掃除機は静音性が高く、吸引力も強い製品が数多く販売されています。
メーカー関係なく高品質な掃除機も多いので、ぜひ掃除機選びの参考にしてみてください。
買って良かった掃除機はこちらの記事でまとめています。
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