コロナのどこでもクーラーは冷えない?どこの国のメーカー?徹底解説


コロナの「どこでもクーラー」は、名前の通り置くだけで使える手軽さが魅力のスポットクーラーです。
とはいえ、ネットの口コミを見ていると「思ったほど冷えない」と感じる人も少なくありません。

実はこの違和感、製品の性能が悪いというよりも、スポットクーラーという仕組みそのものに理由があります。
部屋全体を冷やすエアコンとは性質が異なり、「自分の周りを涼しくする」ことを目的に作られているからです。
この記事では、コロナがどんなメーカーなのか、どこでもクーラーが「冷えない」と言われる理由、そしておすすめの使い方まで詳しく解説していきます。

購入を検討している方はもちろん、「思ったより冷えないのはなぜ?」と気になっている方も是非参考にしてみてください。
保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本FP協会 AFP 登録
日本FP協会ホームページ
- プロフィール
-
家電製品に詳しいファイナンシャルプランナー。
耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しています。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
無駄を省いたお買い物ができるよう、お手伝いできれば嬉しいです。
コロナのどこでもクーラーはどこのメーカーなのか?

国産メーカー「コロナ」とは
「どこでもクーラー」を販売しているのは、日本の老舗家電メーカーコロナ株式会社です。
新潟県を拠点に、石油ファンヒーターやエアコン、除湿機など空調製品を幅広く手がけてきました。
特に「暖房機器に強いメーカー」として長年の信頼があり、家庭用空調分野でも実績を重ねています。
スポットクーラーの立ち位置
どこでもクーラーは、部屋全体を冷やすエアコンとは異なり、限られた範囲を冷やすための補助冷房という位置づけになります。

「エアコンがつけられない部屋」「一時的に涼みたい場所」で活躍するのが特徴です。
海外メーカーとの違い
同じスポットクーラーでも、海外製は安価なモデルが多いですが、冷え具合や耐久性にばらつきが見られます。
その点コロナ製は、設計から製造まで国内で一貫しているため、品質面で安心感があるといえるでしょう。
※一部モデルで海外製造の部品を組み合わせているケースもあります。
コロナのどこでもクーラーが冷えない理由と使い道

部屋全体を冷やす力はない
スポットクーラーの構造上、部屋の隅々まで冷やすのは難しいです。

冷気が届く範囲は数メートル程度に限られるため、「部屋が冷えない」と感じるのは当然ともいえます。
排熱を逃がす必要がある

冷風を出すと同時に、熱も発生するのがスポットクーラーの仕組みです。
窓パネルや排熱ダクトを正しく設置しないと、冷やしているのに部屋全体が暑くなるという逆効果になりかねません。
正しい用途なら便利
「部屋全体を快適にする」よりも「自分の周りを涼しくする」と割り切ると、非常に便利な製品です。

例えば、キッチンで火を使うとき、ガレージでの作業時、または寝室のエアコンが壊れた際の一時的な代替として重宝します。
コロナのどこでもクーラーはどんな人に向いているか?

賃貸でエアコンを設置できない人
賃貸物件や古い住宅では、エアコンの取り付けが難しい場合があります。
そうした環境でも、工事不要で使えるどこでもクーラーは選択肢のひとつになります。
補助冷房が欲しい人
エアコンをメインに使いつつ、作業場や特定の部屋だけを追加で冷やしたい。
そんなときに持ち運べるスポットクーラーは効率的です。
光熱費を少しでも抑えたい人
部屋全体を冷やすのではなく、必要な部分だけを冷やすことで電気代を節約できるケースもあります。

「エアコンをフル稼働させると電気代が高い」という人にとって、コロナのどこでもクーラーはおすすめです。
コロナのどこでもクーラー「実際の口コミや評判はどう?」

コロナのどこでもクーラーの口コミを確認すると「思ったより冷えない」という声がある一方で、「想定以上に快適」という利用者もいます。

違いの原因は、設置環境や使い方に左右されることが多いようです。
例えば、排熱ダクトをしっかり窓に取り付けている人は「デスク周りは十分涼しい」と評価。
逆に排熱を逃がさずに部屋で使うと「むしろ暑くなった」と感じるケースもあります。

口コミを見ていると「部屋全体を冷やすものではない」と理解している人ほど満足度が高い傾向にあります。
コロナのどこでもクーラー「メリットとデメリットを整理」

どこでもクーラーの魅力は、工事不要で買ったその日から使える点です。
キャスター付きで移動も簡単なので、場所を選ばずに涼をとれるのも強みです。

一方で、弱点もあります。
まず静音性はエアコンに比べると劣り、稼働音は「扇風機より大きめのドライヤーくらい」と感じる人が多いです。

また、部屋全体を冷やせるほどの冷却力は期待できません。
メリットとデメリットを比べると、「自分の環境に合うかどうか」が購入の決め手になります。
他メーカーのスポットクーラーとの比較

アイリスオーヤマや山善といった国内メーカーも、同じようなスポットクーラーを販売しています。
価格だけを見ると2万円台で手に入るモデルもありますが、冷却力や排熱の仕組みには差があります。
その点、コロナ製は冷風の安定感や排熱ダクトの作りがしっかりしており、「安定した性能が欲しい人」に向いています。

多少値は張りますが、耐久性を含めて考えると長期的には安心です。

コロナのどこでもクーラー「電気代はどのくらい?」

気になるランニングコストですが、消費電力は機種によって200W前後。
どこでもクーラー CDM-10A3 | 6畳エアコン |
---|---|
50Hz:205W 60Hz:215W | 約400~700W |
1時間当たりの電気代 50Hz:約6.4円 60Hz:約6.7円 | 約12.4~21.7円 |

6畳用エアコンの冷房運転と比較しても低い水準といえます。
ただし、冷やす範囲が狭いぶん効率よく使えるのが利点。
例えば「在宅ワーク中にデスク周りだけ冷やす」といった使い方なら、エアコンで部屋全体を冷やすよりも電気代を抑えられる可能性があります。
おすすめの設置場所と活用シーン

どこでもクーラーが力を発揮するのは、エアコンが届きにくい場所です。
- 料理中の台所
- 夏場の脱衣所
- ガレージや作業場
- ペットのケージまわり
こうした「一時的に涼しさが欲しいポイント」で使うと効果を実感しやすいです。

逆にリビング全体を快適にしたいなら、やはり通常のエアコンの方が適しています。

コロナのどこでもクーラーは冷えない? まとめ

コロナのどこでもクーラーは、日本メーカーならではの安心感と、工事不要で手軽に涼める利便性が魅力です。
ただし部屋全体を冷やすパワーはなく、あくまでスポット的な使い方が前提。

用途を理解して使えば「思ったより快適」という声も多く聞かれます。
筆者の感想
正直に言うと、最初は「エアコンの代わりになるのかな?」と疑問でした。
ですが実際に使ってみると、料理中の台所や子どもの勉強机まわりなど「ピンポイント冷房」としては十分な性能です。

部屋全体を冷やしたいならエアコンに軍配が上がりますが、使い道を絞ればかなり便利な製品だと思います。
