国内のテレビで有名なメーカーではシャープやソニーが挙げられます。
どちらもアクオスやブラビアの名称で頻繁にテレビCMを見ていた人も多いのではないでしょうか。
以前は吉永小百合さんや矢沢永吉さんを起用したCMも放映されていましたよね。
2024年はパリオリンピック・パラリンピックの開催年ということもあり、ソニーを除きオリンピックに合わせてテレビが発売されました。
そこで今回はシャープのアクオスと、ソニーのブラビアは『どちらが良いのか?』記事にまとめています。
テレビ選びで迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
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シャープとソニーのテレビはどっちがいいのか?
シャープとソニーのテレビはどっちがいいの?
性能面ではソニー、性能と価格のバランスの良さではシャープをおすすめします。
冒頭でもお伝えしたように、2024年はパリオリンピック・パラリンピック開催年ということもあり、ソニーを除き各メーカー、オリンピックに合わせてテレビを発売しました。
数年前までは国内の販売シェア上位はソニーでしたが、ここ2〜3年は販売台数にこだわらず、利益率の高い大画面かつ高画質なテレビを中心に発売しています。
順位 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (23.5%) | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) |
2位 | ソニー (17.6%) | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) |
3位 | TVS REGZA (17.5%) | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) |
でも大画面で高画質にするとどうして利益率が高くなるの?
幾つか理由はありますが、以下の点が考えられます。
- 価格設定が高い
- ターゲット層が異なる
- 競争が少ない
価格設定が高い
大画面や高画質なテレビは、高度な技術を必要とするので、製造コストが高くなります。その分、販売価格も高く設定されるので、高い利益を得やすくなります。
ターゲット層が異なる
大画面や高画質テレビは、小型テレビとはターゲット層が異なります。
価格よりも機能や性能に価値を置くため、多少高くても購入します。
また、ソニーのブランド力でも影響しています。
競争が少ない
小型テレビや低価格帯のテレビは、競争が激しく、利益率が低いことが多いです。
一方、大画面や高画質テレビの市場では競合が少なく、価格の下げ合いが起こりにくいため、利益率を保ちやすい傾向があります。
このように、ソニーのテレビは利益率の低い商品の扱いを減らし、大画面&高画質の利益率の高い商品構成になっています。
じゃあ、シャープはどうなの?
シャープは画質や音質、動画コンテンツなど標準化されている機能は、ある程度網羅されています。
最近の物価上昇に伴い、半導体不足や原材料の高騰により価格の値上げは避けられませんが、ソニーほど高額ではありません。
2024年モデルはバランスの取れた商品構成で、最近のテレビに装備されている標準的な性能や機能はしっかりと備えられています。
このようにソニーもシャープの物価上昇の煽りを受けて値上げ傾向にありますが、シャープに関しては、国内トップ3のに入る販売シェアを誇ることから、消費者のニーズに合った商品構成なのが分かります。
シャープのテレビは、有機ELテレビ、mini LEDテレビ、液晶テレビと、ニーズに合わせた3つのパターンを展開しています。
そのため、より高画質を求める方には有機ELテレビやmini LEDテレビ、コストパフォーマンスを重視する方には液晶テレビなど、幅広い選択ができます。
さらにサイズ展開も豊富です。
また、性能面でも標準以上のスペックを備えており、シャープ独自のN-Blackパネルは日光や照明の映り込みを効果的に抑えます。
シャープのテレビは見やすさにも配慮された、使い勝手の良いテレビなのです。
どちらも良いような気がするけど選ぶ基準は?
ソニーとシャープのテレビを選ぶ際の基準は以下の通りです。
- 価格を気にせず、画質や音質にこだわるならソニーがおすすめ。
- 標準的な性能を求めるならシャープがおすすめ。
※ただし、シャープのmini LEDテレビや有機ELテレビは、画質・音質ともにソニーと同等レベルの性能を備えています。 - コンパクトなサイズを求めるならシャープ。
※2024年モデルはシャープのみ43V型、50V型の取り扱いがあります。
[シャープ 2024年モデル]
項目 | スタンダード | 上位モデル |
---|---|---|
型番 | 4T-C50GN2 | 4T-C43GP2 |
サイズ | 50V型 55V型 | 43V型 50V型 55V型 65V型 75V型 |
参考価格 | 168,300円(税込) | 217,800円(税込) |
画質 | AI高画質エンジン | mini LED 量子ドット |
倍速機能 | 120Hz | 120Hz |
音質 | ツィーター:2 フルレンジ:2 | ツィーター:2 ミッドレンジ:4 サブウーファー:1 |
動画コンテンツ | Google TV | Google TV |
総合評価 | 4.0 | 5.0 |
[ソニー 2024年モデル]
項目 | ソニー | ソニー |
---|---|---|
型番 | 2024年モデル K-55XR70 | 2024年モデル K-65XR90 |
サイズ | 55V型 65V型 75V型 85V型 | 65V型 75V型 85V型 |
参考価格 | 277,000円(税込) | 559,591円(税込) |
画質 | Mini LED | Mini LED 量子ドット |
倍速機能 120Hz | ||
音質 | フルレンジ:2 ツィーター:2 | ミッドレンジ:2 ツィーター:2 サブウーファー:2 ビームツィーター:2 |
動画コンテンツ | Google TV | Google TV |
総合評価 | 5.0 | 5.0 |
シャープとソニーのテレビの違いを比較
※同等スペックのmini LEDテレビで比較しています。
画質
どちらのメーカーもmini LEDモデルを発売しているので、明暗(コントラスト)に大きな差はありません。
さらに、黒の表現や映り込みを抑えた低反射はどちらのメーカーも優秀です。
また、色彩表現を豊かにする量子ドット技術に関してもどちらのメーカーも大きな差はありません。
シャープとソニーは、どちらも目で見た自然な色彩を表現できます。
音質
モデルによって搭載されているスピーカーの違いはありますが、大きな差はありません。
音を天井に当てて立体的な音響効果が期待できるスピーカーの名称は異なります。
※シャープはハイトツィーター。ソニーはビームツィーター。
動画コンテンツ
どちらもGoogle TV搭載で差はありません。
ただし、ソニーのブラビアは購入特典として、通常レンタルや購入費用がかかるソニー・ピクチャーズ作品を最大で2年間見放題になります。
上記のように、シャープとソニーの性能に大きな差はないものの、シャープは豊富なサイズ展開や手頃な価格の下位モデルも揃っています。
そのため、幅広いニーズに応じた選び方ができる点で、筆者としてはシャープをおすすめします。
また、2024年モデルに限らず、前年や前々年のモデルも、セールによっては高性能なテレビをお得に手に入れるチャンスがあります。
ぜひ、好みに合ったテレビを選んでみてください。
シャープとソニーのテレビはどっちがいいのか?まとめ
SHARP(シャープ)
50V型 4K液晶テレビ AQUOS 4T-C50GN2 2024年モデル
参考価格:168,300円(税込)
今回はシャープとソニーのテレビについて違いをまとめてみました。
性能面ではソニーをおすすめしますが、シャープの有機ELテレビやmini LEDテレビを選ぶことで、ソニーと同じような性能のテレビが選べます。
さらに、シャープはソニーにはない43V型や50V型の取り扱いもあるので、55V型未満のコンパクトなサイズを求める方にはシャープがおすすめです。
最近のテレビは、mini LEDバックライトや量子ドット技術などの進化で有機ELテレビに迫る高画質を実現しています。
また、耐久性を重視する方にも選ばれる傾向があります。
※それぞれの視聴可能時間の目安は、液晶テレビが約6万時間、有機ELテレビが約3万時間です。
シャープとソニーのテレビを比較すると、mini LEDバックライトや量子ドットテレビではどちらも大きな差はありません。
音質面でも高音域から低音域まで表現できる複数のスピーカーを搭載しています。
動画コンテンツはどちらもGoogle TVを搭載しているので同じです。
最近は、どの国内メーカーを選んでも標準以上の性能を備えています。
あとはメーカーに対する思い入れや価格などを考慮して最適な一台を選んでみてください。
国内メーカーの違いは以下の記事でまとめています。
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