こちらはハイセンスの4Kチューナー内蔵テレビ(55V型)です。
高画質でリモコン操作も良く4年経った今でも不具合なく視聴できています。
しかし、ハイセンスのような海外メーカーは不具合や故障が心配で購入をためらってしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はハイセンスのテレビを使用している方々にアンケートを取り、壊れやすいのか口コミを調査してみました。
ハイセンスのテレビを検討中の人はぜひ参考にしてみてください。
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耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しています。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
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ハイセンスのテレビは壊れやすい?口コミや評判をアンケート調査
今回のアンケートではハイセンスのテレビを利用している126人にWEBアンケートを取り実際に壊れやすいのか不具合の有無を調査してみました。
- 有機ELテレビ・・・2人
- 4Kテレビ・・・93人
- ハイビジョンテレビ・・・31人
不具合や故障 | 票数 |
---|---|
ない | 116人 |
ある | 10人 |
アンケート詳細
調査方法:Webアンケート(クラウドワークス)
実施期間:2023年9月~12月
対象者:ハイセンスのテレビを利用している126人
- インターネットに接続されない・・・2件
- 映像が乱れる・・・2件
- 画面が割れていた・・・4件
- 画面が真っ暗になった・・・2件
インターネットに接続されない・・・2件
購入商品:50型 4Kテレビ 50U7H
4.0
画質や音質は問題ありませんが、たまにインターネットに接続されないことがあります。少しすると繋がりますが気になる点です。
最近のテレビはハイセンスに限らずキャッシュが溜まり動作が遅くなることがあります。
そんなときはキャッシュクリアをすればテレビ全体の動作が軽くなります。
※テレビを初期化すればキャッシュもクリアされます。
テレビの初期化は他の設定も初期化されてしまうこともあるので、最後の手段にとっておきましょう。
購入商品:50型 4Kテレビ 43A6H
5.0
たまにインターネットが繋がらないことがありテレビの不具合と思っていましたが、楽天ひかりからauひかりに変えたら安定するようになりました。テレビは関係なかったようです。
楽天ひかりはNTTの光回線を使用して独自サービスとしてインターネットを提供しています。
そのため回線が混み合う時間帯は接続が不安定になることがあります。
一方でNURO光やauひかりは独自回線を使用しているので混み合う時間帯もストレスなく利用できるというメリットがあります。
映像が乱れる・・・2件
購入商品:55型 4Kテレビ 55A6H
3.0
1年くらいで映像が乱れるようになりました。
次の日になるとちゃんと見れますが故障かどうか判断できないので、今度乱れることがあったら修理に出そうと思います。
この事例は基盤の不具合か電波信号が関係している可能性があります。
基盤自体の不具合であれば交換すれば直りますが、電波信号による不具合は適切な信号レベルに調節する装置の取り付けが必要です。
アッテネーター(減衰器)やブースター(増幅器)といわれる装置を宅内のアンテナに取り付けます。
画面が割れていた・・・4件
購入商品:43型 4Kテレビ 43A6H
3.0
テレビが届いたら画面が割れてました。
交換してもらいましたが、初めてのことだったので驚きました。
画面割れは配送時のトラブル等でまれに起こります。
液晶パネルは衝撃に弱いので、届いた商品に画面割れやキズがあったときは返品・交換しましょう。
テレビは画面をに立てた状態で視聴するように設計されています。
そのため、画面を横にした状態で運搬、模様替え等で動かすと不具合や故障に繋がることも考えられます。
ですので、テレビを運ぶ際はスタンドが下になるように立てた状態で運ぶようにしましょう。
画面が真っ暗になった・・・2件
購入商品:50型 4Kテレビ 50A6H
2.0
1年ほどして突然画面が暗くなったり真っ暗になることがあり最後は電源が付かなくなりました。保証期間内でしたので基盤を交換してもらい直りました。
ハイセンスは3年間のメーカー保証が付いています。
ちょっとでも異変を感じたら修理を依頼しましょう。
※スマートフォンで不具合状況を撮影または動画で保存しておけば症状を伝えやすいです。
このように126人中10人は不具合や故障が見られました。
ですが、その他の人は不具合や故障もなく使用できているのでハイセンスのテレビは特段壊れやすいということはありません。
ハイセンスのテレビが壊れやすいと思われている理由
前の章では実際にハイセンスのテレビを利用している方々にアンケートを取り、壊れやすいのか調査してみました。
実際はそこまで壊れやすいということはなく許容範囲ではないかと思われます。
ではどうしてハイセンスのテレビが壊れやすいと思われているのか?
それは以下の理由が考えられます。
- 中国製のため壊れやすい
- 生産数が多いため壊れやすい
- 低価格のため壊れやすい
中国製のため壊れやすい
中国製はなんとなく粗悪品、壊れやすいというイメージがあります。
しかし、国内で販売されている家電製品の多くは中国で製造されているので一概に中国製だから粗悪品ということはありません。
もしかしたら、30数年前のブラウン管時代の名残りで「中国製は壊れやすい」という印象が根付いているのかもしれません。
生産数が多いため壊れやすい
ハイセンスのテレビは世界第2位の出荷台数を誇ります。その分口コミ数も多くなるので不具合や故障事例を目にする機会が増えます。
そのためハイセンスのテレビは壊れやすいのでは?と思われているのかもしれません。
低価格のため壊れやすい
ハイセンスのテレビは国内メーカーと比べて低価格で販売されています。
そのため「安いから壊れやすい」このように思われている人も多いかもしれません。
実際はハイセンスのテレビが安いからといって壊れやすいということはありません。
ハイセンスは中国、南アフリカ、メキシコなど世界34ヶ所に製造拠点を設けています。
国内メーカーは液晶パネルやテレビの部品は海外製のものが多く、ほとんどが海外で組み立てられています。
国内メーカーは自社生産できないので、外注コストがかかりテレビの価格も上がってしまうということです。
このようにハイセンスのテレビが壊れやすいと思われている点は幾つか挙げられます。
ですが、どれも事実に基づいたウワサではなく中国製だからという偏見から生まれているものもあります。
実際は自社生産でコストを抑え、東芝REGZAの技術を活かして高品質なテレビを開発しています。
ですので、ハイセンスのテレビだから壊れやすいということはないので大丈夫です。
では続いてハイセンスのテレビが高品質な理由を見てみましょう。
ハイセンスのテレビが壊れにくい理由
ハイセンスのテレビが壊れにくいのには理由があります。
- 技術力の向上
- 品質面の向上
- 検品体制の徹底
技術力の向上
2018年・・・ハイセンスは日本の企業「東芝映像ソリューション」を買収したことでより高性能なテレビの開発に取り組んでいます。
2021年・・・先端技術総合研究所(JRD)を創設して最先端の製品開発に注力しています。
ブランドはハイセンス、技術は東芝REGZA。グローバルな広い販売網をもつハイセンスに東芝REGZAの高い技術力が加わったことで、より高品質な製品開発が行えるようになりました。
品質面の向上
2019年・・・日本国内に品質保証部を新設しました。この部署は消費者からの問い合わせに対して対応する側面と消費者の意見に耳を傾け、今後の製品開発に活かすことを目的に開設されました。
より良い製品開発が行えるように消費者の目線に立った体制を整えることで、品質の向上を目指しています。
検品体制の徹底
ハイセンスは日本だけではなく世界160ヵ国以上の国や地域で販売されています。
テレビは世界第2位の販売台数を誇ります。
そのため、過去の膨大な情報を精査して、検品体制もしっかりと整えられています。
このようにハイセンスの4Kテレビは東芝REGZAの技術を取り入れて、品質向上に務めています。
またサービスセンターを東西に構え、迅速な対応ができるよう問い合わせ窓口を開設しています。
中国製のテレビは品質が悪いと言われていたのは昔の話です。
今ではそんな面影もなく高品質で壊れにくい耐久性の高いテレビを製造しています。
海外メーカーで4Kテレビを探すときは、まずハイセンスの性能を確認してから他のメーカーと比較するのをおすすめします。
ハイセンスの4Kテレビ【2024年モデル】
- 最上位モデル・・・U9Nシリーズ
- ハイスペックモデル・・・U8Nシリーズ
- スタンダードモデル・・・U7Nシリーズ
2024年 最上位モデル U9Nシリーズ
ハイセンスの最上位モデルU9Nシリーズは、他のモデルと比べて価格は高めですが、それに見合う性能を備えています。
画質と音質の両面で優れた仕上がりで、テレビの寿命を10年と仮定すると、65V型モデルでは月々約1,600円程度のコストになります。
ちなみにハイセンスのテレビの部品交換対応期間は8年です。
途中で故障する可能性もありますが、ハイセンスのテレビには3年間のメーカー保証が付いているので、購入後のアフターサポートもしっかりしています。
高性能なテレビを求める方には、コストパフォーマンスに優れた一台と言えます。
それでは、最上位モデルU9Nシリーズの性能を見てみましょう。
U9Nシリーズの画質
U9Nシリーズには、Mini LEDと量子ドットが採用されています。
どちらもテレビの画質を向上させるための技術で、それぞれ異なる方法で画質性能を強化します。
例えば、Mini LEDは、バックライト技術の一つで、従来のLEDバックライトよりも小型のLEDを多数使用しています。
これにより、より細かい制御が可能になり、黒の表現が向上し、明暗の精度が高くなります。
Mini LEDは従来のLED液晶よりも有機ELテレビ(OLED)に近い画質が実現できます。
続いて量子ドットは、光を受けると特定の色の光を放つ性質を持っています。
これをバックライトと組み合わせることで、従来の映像よりも広い色域や鮮やかな色彩表現が可能になります。
色の表現力が大幅に向上するので、目で見たようなリアルな映像が体験できます。
U9Nシリーズの音質
さらに、U9Nシリーズは音質面でも優れています。
搭載されている7つのスピーカー
- フルレンジ×2
- ツイーター×2
- サブウーファー×1
- イネーブルドx2
フルレンジは低音から高音まで幅広い周波数帯域を左右のスピーカーで再生します。
ただし、全ての音域を完璧に再現するのは難しいので、ツィーターは高音域、サブウーファーは低音域を担当することで、高音と低音を補います。
そしてU9Nシリーズは立体的な音響効果を生み出す『イーネブルドスピーカー』が搭載されています。
イーネブルドはドルビーアトモスなどのサラウンドサウンド技術に対応したスピーカーで、天井に向けて音を反射させることによって立体的な音響体験を実現するのが特徴です。
ただし、天井の材質も音の反射に影響するので、理想的な音響を得るにはテレビの視聴環境の調整が必要なときもあります。
ちなみにU9Nシリーズに搭載されているドルビーアトモスはリモコンでオン/オフが可能です。
項目 | 最上位モデル |
---|---|
型番 | 2024年モデル 65U9N |
サイズ | 65V型 75V型 |
参考価格 | 206,719円(税込) |
画質 | Mini LED 量子ドット |
倍速機能 120Hz | |
音質 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 サブウーファー:1個 イネーブルド:2個 |
動画コンテンツ | VIDAA |
総合評価 | 5.0 |
2024年 ミドルスペック U8Nシリーズ
続いてU8Nシリーズはミドルスペックに位置付けられ、最上位モデル同様にMini LEDや量子ドット技術が採用されています。
U8Nシリーズの画質
最上位モデルと比べると色彩表現に若干の差はありますが、U8Nシリーズでも滑らかな動きと広い色彩表現が可能です。
実際にU9Nシリーズと比較しても、「多少の違いがあるかな」という程度の印象です。
以下のような方には、U8Nシリーズがおすすめです。
- コストを抑えつつ高画質なテレビを手に入れたい方
- 55V、65V、75V、85Vといった幅広いサイズから選びたい方
U8Nシリーズの音質
一方、音質面ではフルレンジスピーカーが2つとサブウーファー1つを搭載していますが、最上位モデルと比べると、高音域を再生するツィーターや立体音響効果を生み出すイネーブルドスピーカーがないため、音質は劣ります。
上位モデル U8Nシリーズ | 最上位モデル U9Nシリーズ |
---|---|
フルレンジ:2個 サブウーファー:1個 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 サブウーファー:1個 イネーブルド:2個 |
ドルビーアトモスに対応しているため、バーチャルな立体音響効果を期待することはできますが、あくまでも仮想的な立体表現なので、過度な期待は避けましょう。
U8Nシリーズは最上位モデルに比べると性能は控えめですが、標準的なLEDバックライトやフルレンジスピーカー搭載のテレビと比較すると、確実に性能が向上しています。
特に、Mini LEDは映像のブレを抑え、細かい描写をしっかりと表現します。また、倍速機能や量子ドット技術により、滑らかでリアルな映像表現が可能です。
今後、テレビを購入する際には、Mini LEDや量子ドット技術は注目すべき重要な機能です。
項目 | 上位モデル |
---|---|
型番 | 2024年モデル 55U8N |
サイズ | 55V型 65V型 75V型 85V型 |
参考価格 | 116,770円(税込) |
画質 | Mini LED 量子ドット |
倍速機能 120Hz | |
音質 | フルレンジ:2個 サブウーファー:1個 |
動画コンテンツ | VIDAA |
総合評価 | 5.0 |
2024年 スタンダードモデル U7Nシリーズ
こちらは、スタンダードモデルのU7Nシリーズです。
スタンダードモデルではありますが、量子ドット技術や倍速機能が装備され、色彩豊かで滑らかな映像が楽しめます。
また、音質面ではサブウーファーを搭載しているので、深みのある低音再生やドルビーアトモスによるバーチャルな立体音響効果も期待できます。
サイズは43V、50V、55V、65Vのラインナップがあり、手頃な価格で高画質なテレビを購入したい方にとって最適な一台です。
項目 | スタンダードモデル |
---|---|
型番 | 2024年モデル 43U7N |
サイズ | 43V型 50V型 55V型 65V型 |
参考価格 | 71,957円(税込) |
画質 | 量子ドット |
倍速機能 120Hz | |
音質 | フルレンジ:2個 サブウーファー:1個 |
動画コンテンツ | VIDAA |
総合評価 | 4.0 |
ハイセンスはどこの国のメーカーなのか?東芝REGZAとの関係
ハイセンスは中国山東省青島に本社を構える家電メーカーです(1969年設立)。
1979年にテレビ工場が設立され当時の松下電器産業(現在のパナソニック)からテレビの生産設備を導入して以降、中国トップクラスのテレビメーカーへと成長しました。
2010年に日本法人(ハイセンスジャパン株式会社)を設立し、日本でも本格的にテレビの販売がスタートされました。
その後はエアコン、冷蔵庫、洗濯機などの白物家電も販売されるようになりました。
そして、ハイセンスの転機が訪れたのは、2017年11月に東芝映像ソリューションを買収したことにより東芝REGZAの技術を活かして更に高品質なテレビを低価格で販売されるようになりました。
それにより日本国内の家電量販店では国内メーカーの売上低迷を懸念して店舗ではハイセンスの取り扱いを行っていない家電量販店も見られます。
このようにハイセンスは中国メーカーではありますが、東芝REGZAの技術を活かして高画質・高品質はもちろんのこと、低価格で販売されています。
最近では前回大会に続き2022年FIFAワールドカップ・カタール大会の公式スポンサーを務めるなど、世界でも認められる企業へと成長しています。
ハイセンスのテレビは壊れやすい?まとめ
今回はハイセンスのテレビを使用している方々に不具合や故障についてアンケート調査してみました。
ハイセンスのテレビは特段壊れやすいということはなく高品質なテレビを販売しています。
また不具合があっても3年間のメーカー保証が備わっています。
ハイセンスは2018年以降、東芝REGZAの技術を活かして高品質なテレビを開発しています。
海外メーカーの中でも高画質の4Kテレビならハイセンス、コスパ重視ならTCLというように特色が分かれています。
今回紹介したハイセンスの2024年モデルはシリーズによってスペックが異なります。
- 最上位モデル・・・U9Nシリーズ
- ハイスペックモデル・・・U8Nシリーズ
- スタンダードモデル・・・U7Nシリーズ
最上位モデル/ハイスペックモデルの高性能は当然ですが、スタンダードモデルでも2024VGP金賞、2024VGPコスパ大賞に輝くなど優れたモデルです。
この機会にぜひハイセンスの高性能テレビをチェックしてみてください。
項目 | スタンダードモデル |
---|---|
型番 | 2024年モデル 43U7N |
サイズ | 43V型 50V型 55V型 65V型 |
参考価格 | 76,401円(税込) |
画質 | 量子ドット |
倍速機能 120Hz | |
音質 | フルレンジ:2個 サブウーファー:1個 |
動画コンテンツ | VIDAA |
総合評価 | 4.0 |