最近見かける機会が増えてきたハイセンスとTCLの液晶テレビ。
特にTCLはここ数年でAmazon、楽天市場などの通販サイトだけではなく、ホームセンター、ディスカウントショップなどでも見かける機会が増えました。
では、実際にハイセンスとTCLのテレビはどっちがいいのか?本記事では両メーカーの特長を比較しています。
ハイセンスとTCLのテレビで迷われている人はぜひ本記事を参考に比べてみてください。
保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本FP協会 AFP 登録
日本FP協会ホームページ
- プロフィール
-
家電製品に詳しいファイナンシャルプランナー。
耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しています。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
無駄を省いたお買い物ができるよう、お手伝いできれば嬉しいです。
ハイセンスとTCLのテレビはどっちがいいのか?違いを比較
ハイセンスとTCLのテレビは以下の選び方が一つの基準になります。
- スペックを求める人はハイセンス
- 低価格でコスパ重視の人はTCL
ハイセンスは2018年に東芝映像ソリューションを子会社化して以降はさらに高性能なテレビを発売しています。
2023年モデル UXシリーズ(65UX)
例えば、2023年発売の最上位モデル(UXシリーズ)は高性能エンジン搭載でAIによる最適な映像処理を行いノイズを抑えたクリアな映像が楽しめます(HI-VIEWエンジンX搭載)。
また、ハイセンス独自の高性能ディスプレイを使用することできめ細やかで滑らかな表現が可能です。
2023年モデルは量子ドット・Mini LED X バックライトにより有機ELテレビに迫る映像体験が可能になりました。
音質面も最上位モデルということもあり10個のスピーカーを搭載し、高音域から低音域まで最大82Wの臨場感あふれる迫力のサウンドが楽しめます。
他にもゲームモード搭載(約0.83の低遅延)、動画配信サービス、裏番組録画など前年モデルと比べてもさらにハイスペックなテレビに仕上がっています。
一方でTCLも量子ドット、倍速機能、Dolby Atmos、動画配信サービスなど高性能ではあるものの、映像処理能力や音質面ではハイセンスと比べて劣ります。
ただし、その分低価格に設定されているので「スペックを求める人はハイセンス」「コスパ重視ならTCL」というように選び方も二分されます。
メーカー | ハイセンス | TCL |
---|---|---|
型番 | 65UX | 65C646 |
サイズ | 75V型 65V型 | 75V型 65V型 55V型 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年5月18日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 289,999円(税込) | 102,600円(税込) |
高画質 | HI-VIEWエンジンX搭載 低反射倍速XDRパネル | Algo Engine Ⅱ 量子パネル |
高音質 | 10スピーカーシステム Dolby Atmos | Dolby Atmos |
ネット動画 | あり | あり |
ゲーム機能 | あり | あり |
保証期間 | 3年間 | 1年間 |
では両メーカーの性能をシリーズごとに紹介してみます。
ハイセンスのテレビ【モデルごとの違いを比較】
ハイセンスの2023年モデルは大きく3つに分類されます。
最上位モデルの特徴(UXシリーズ)
ハイセンス 2023年モデル
最上位モデル 65V型 4K液晶テレビ 65UX
参考価格 289,999円(税込)
最上位モデルはハイセンスの技術を余すことなく前年モデルよりもさらにパワーアップしました。
搭載エンジンはTVS REGZA(旧東芝・REGZA)との共同開発で作られた高性能エンジンを搭載しています。
TVS REGZAの強みは映像エンジンの開発に長けているところです。
リアルな映像を鮮明に映し出す技術はもちろん、奥行のある「黒」の表現を得意とします。
今まで黒潰れで暗いシーンでは見にくかった。こんな体験をしたことがある人はおすすめの一台です。
ちなみにTVS REGZAは2022年に国内シェアNo.1を獲得しています。
最上位モデルのUXシリーズは他にも低反射パネル、倍速機能、高性能スピーカー、ゲームモードなど性能にこだわる人はぜひチェックしてみてください。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 65UX |
サイズ | 75V型 65V型 |
発売日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 289,999円(税込) |
高画質 | HI-VIEWエンジンX搭載 低反射倍速XDRパネル |
高音質 | 10スピーカーシステム Dolby Atmos |
ネット動画 | あり |
ゲーム機能 | あり |
保証期間 | 3年間 |
総合評価 | 5.0 |
10スピーカーシステムとは
低音域から高音域まで幅広い音域を表現できるスピーカーを搭載しています。
搭載スピーカー
- フルレンジスピーカー×2 / サイドスピーカー×2
低音域から高音域までをカバーするスピーカー - ツイーター×2
主に高音域を担当するスピーカー - ウーファー×2
主に低音域を表現するスピーカー - イーネブルド×2
音を天井や壁に当てて反射させることで立体的な音響効果が期待できるスピーカー
ハイスペックモデルの特徴(U8Kシリーズ)
ハイセンス 2023年モデル
MiniLED×量子ドット搭載 55V型 4K液晶テレビ 55U8N
参考価格 131,111 円(税込)
最上位モデルとまではいきませんが、Mini LED・量子ドットパネルを使用したハイスペックモデルです(U8Kシリーズ)。
直下型Mini LEDはバックライトを制御することで明暗をハッキリとさせ奥行きのある映像表現が可能です。
また量子ドットは従来の液晶テレビでは表現しきれなかった色彩の幅が広がります。
それにより目で見たようなリアルな映像が楽しめます。
視野角も有機ELテレビに迫る広さです。
音質面は左右のメインスピーカーに加えてサブウーファーを搭載しています。
低音を響かせて迫力ある映像を楽しみたい人にはおすすめの機能です。
他にもゲームモード、動画配信サービスなど機能面も充実しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 55U8N |
サイズ | 75V型 65V型 55V型 |
発売日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 131,111円(税込) |
高画質 | HI-VIEWエンジン搭載 ADSパネル |
高音質 | 3スピーカーシステム Dolby Atmos |
ネット動画 | あり |
ゲーム機能 | あり |
保証期間 | 3年間 |
総合評価 | 4.0 |
スタンダードモデルの特徴(E6Kシリーズ)
ハイセンス 2023年モデル
4Kチューナー内蔵液晶テレビ 43V型 43E6K
参考価格 49,000 円(税込)
スタンダードモデルは上位モデルの比べると性能は劣りますが、こちらもTVS社と共同開発された高画質エンジンを搭載しています。
E6Kの特徴はAIを活用して動画に合わせた映像処理を行います。
また早い動きでもブレを抑えた映像表現が可能です。
パネルにはIPSパネルよりも安価なADSパネルが使用されています(50V型はVAパネル)。
ADSパネルは視野角が広く斜めからみても白くなりにくいという特徴があります。
他にも低遅延ゲームモード、動画配信サービス、裏番組録画機能など手軽に高画質テレビを楽しみたい人にはおすすめの1台です。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 43E6K |
サイズ | 75V型 65V型 55V型 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年11月10日 |
参考価格 | 49,000円(税込) |
高画質 | HI-VIEWエンジンLite HDR10 & HLG対応 |
高音質 | |
ネット動画 | あり |
ゲーム機能 | あり |
保証期間 | 3年間 |
総合評価 | 3.0 |
TCLのテレビ【モデルごとの違いを比較】
続いてTCLのテレビは、量子ドット・4K・ハイビジョンの3シリーズに加えてチューナーレステレビを販売しています。
量子ドットテレビの特徴
TCL 2023年モデル
4K量子ドットテレビ(Google TV)43C646
参考価格 56,810 円(税込)
TCLの量子ドットテレビもハイセンス同様に高コントラストで視野角の広さが挙げられます。
また高画質エンジンのAlgo Engine Ⅱを搭載しているので従来機よりも映像処理能力が向上しました。
それにより奥行きのある黒色の表現が可能になり、暗いシーンだと見えにくくなる黒潰れも軽減されます。
一方でスピーカーはDolby Atmosに対応してはいるものの、ハイセンスの上位モデルと比べて性能は劣ります。
とはいえ高画質に加えてGoogleTVに対応しているのでコスパの高いモデルです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 2023年モデル 43C646 |
取り扱いサイズ | 75V型 65V型 55V型 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 56,810円(税込) |
画質 | Algo Engine Ⅱ |
HDR | 対応 |
音質 | Dolby Atmos |
無線LAN | あり |
その他の特徴 | ゲームモード QLEDパネル Google TV |
レビュー評価 | 4.0 |
4Kテレビの特徴
TCL 2022年モデル
Google TV搭載 スマートテレビ 43P636
参考価格 41,500 円(税込)
2023年モデルのP636シリーズは4Kチューナー内蔵の液晶テレビです。
こちらはスタンダードモデルに位置付けられ、映像処理能力の高いAlgoエンジン搭載、立体音響効果のあるDolby Atmosに対応しています。
他にも低遅延のゲームモード、動画コンテンツが楽しめるGoogleTVなど必要な機能が詰まったお手頃価格なモデルです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 2023年モデル 43P636 |
取り扱いサイズ | 75V型 65V型 58V型 55V型 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 41,500円(税込) |
画質 | Algoエンジン |
HDR | 対応 |
音質 | Dolby Atmos |
無線LAN | あり |
その他の特徴 | ゲームモード Google TV |
レビュー評価 | 5.0 |
ハイビジョンテレビの特徴
TCL 2023年モデル
Google TV フルハイビジョン ネット動画対応 32S5401
参考価格 29,800 円(税込)
TCLは量子ドットや4Kだけではなくハイビジョンテレビも品質には定評があります。
最近ではパナソニックとも提携しており小型から中型テレビの製造はTCLが受け持つ委託契約を結んでいます。
主な特徴はフルハイビジョン液晶パネルを使用して色彩豊かな映像表現が可能です。
またテレビのフチを薄くしたベゼルレスデザインを採用することで没入感が高まります。
他にもクリアなサウンドが楽しめるDolby Audio対応や動画コンテンツが楽しめるGoogleTVが搭載されています。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 32S5401 |
取り扱いサイズ | 40V型 32V型 |
発売日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 29,800円(税込) |
画質 | Algo Engine Lite |
HDR | 対応 |
音質 | Dolby Audio |
無線LAN | あり |
その他の特徴 | ベゼルレスデザイン フルハイビジョン Google TV |
おすすめ度 | 4.1 |
チューナーレステレビの特徴
TCL 2023年モデル
4K HDRチューナーレステレビ | P63Hシリーズ 43P63H
参考価格 42,750円(税込)
TCLのチューナーレステレビはフルハイビジョン、4K、量子ドットがあり動画コンテンツ、ゲームを中心に使用する人には最適なモデルです。
また、チューナーが搭載されていない分、価格も安く地上波を見ない、NHKの受信料を払いたくない。こんな人におすすめです。
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 43P63H |
取り扱いサイズ | 50V型 43V型 |
発売日 | 2023年7月31日 |
参考価格 | 42,750円(税込) |
画質 | Algo Engine II |
HDR | 対応 |
音質 | Dolby Atmos |
無線LAN | あり |
その他の特徴 | ゲームモード Google TV |
おすすめ度 | 4.1 |
ハイセンスとTCLはどんなメーカなのか?違いを比較
ハイセンスのテレビとは
ハイセンスはテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などを扱う総合家電メーカーです。
1979年からテレビの製造が始まり、1984年には当時の松下電器産業(パナソニック)からテレビの製造設備を導入し中国市場でも一躍トップクラスのメーカーに成長しました。
そして2010年に日本法人を設立、2018年には東芝映像ソリューションを子会社に置き、その後は東芝REGZAの技術を活かして国内メーカーにも引けを取らない高品質なテレビを開発しています。
ちなみに2022年度の世界出荷台数は2,590万台で世界第2位のシェアを誇ります。
ハイセンスの詳細は以下の記事でまとめています。
TCLのテレビとは
TCLはテレビを中心にサウンドバー、タブレット、冷蔵庫などを扱う電気機器メーカーです。
世界での販売台数は2022年度で2,379万台(世界第2位)に上ります。
1992年からテレビの製造が始まり、日本市場への参入は2019年とまだ最近のことです。
参入当初はそこまで注目されることはありませんでしたが、徐々に通販サイト、ホームセンター、ディスカウントショップなどで見かける機会も増え、2022年にはSONY、Panasonicを抑えて国内シェア10%を達成しています。
今、急成長しているメーカーです。
TCLの詳細は以下の記事でまとめています。
ハイセンスとTCLのテレビはどっちがいいのか?まとめ
今回はハイセンスとTCLのテレビはどっちがいいのか?と題してシリーズごとの違いを比較してみました。
- スペックを求めるならハイセンス
- 価格重視ならTCL
両メーカーとも日本市場に参入して以降、急成長を遂げておりTCLに関しては2019年秋に参入して約3年足らずでSONYやPanasonicを抜き国内シェア10%を達成しています。
ひと昔前は中国製のテレビは壊れやすい、すぐダメになる。なんて言われていましたが、今では中国メーカーのほうが高品質で安心できるメーカーに意識が変わってきています。
この機会にぜひハイセンス、TCLの高性能テレビをチェックしてみてください。
ハイセンスのテレビ
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 43E6K |
発売日 | 2023年11月10日 |
参考価格 | 49,000円(税込) |
高画質 | HI-VIEWエンジンLite HDR10 & HLG対応 |
高音質 | |
ネット動画 | あり |
ゲーム機能 | あり |
保証期間 | 3年間 |
TCLのテレビ
項目 | 詳細 |
---|---|
型番 | 32S5401 |
取り扱いサイズ | 40V型 32V型 |
発売日 | 2023年5月18日 |
参考価格 | 26,286円(税込) |
画質 | Algo Engine Lite |
HDR | 対応 |
音質 | Dolby Audio |
無線LAN | あり |
その他の特徴 | ベゼルレスデザイン フルハイビジョン Google TV |
おすすめ度 | 4.1 |