チューナーレステレビで話題の電機メーカー『ORION(オリオン)』。
発売当初は、販売されるや否や口コミで評判となり品切れが続きました。
そんなオリオンから、2024年11月に新型モデルが発売されました。
今回のモデルは、動画視聴に特化した75V型から24V型までの幅広いサイズ展開となっています。
しかし、オリオンのテレビを知らない人にとっては、「安いけど大丈夫?壊れやすいのでは?」と不安に感じるかもしれません。
そこで今回は、オリオンのテレビを使用している方々にアンケートを実施して評判をまとめています。
オリオンのテレビが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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- プロフィール
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家電製品に詳しいファイナンシャルプランナー。
耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しています。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
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オリオンのテレビはどこの国のメーカー?
オリオン株式会社|会社概要
オリオン株式会社は、福井県越前市に本社を構える電気製品の設計や販売を行う企業です。
主にOEM製品を扱っており、自社で製造を行うのではなく、中国などの海外工場を中心に製造を行い、自社製品として販売しています。
2018年からは一部上場企業の「株式会社ドウシシャ」の子会社としてテレビの販売を行なっています。
では次にどんな液晶テレビを扱っているか見てみましょう。
どんなテレビを扱っているのか?
オリオンのテレビは大きく分けてチューナー搭載モデルとチューナー非搭載モデルに分かれます。
2024年11月に発売されたモデルもチューナー搭載/非搭載に分かれ、豊富なサイズを展開しています。
チューナー搭載(スマートテレビ)
- 75V型
- 65V型
- 55V型
- 50V型
- 40V型
- 32V型
- 24V型
チューナー非搭載(チューナーレススマートテレビ)
- 75V型
- 65V型
- 55V型
- 50V型
- 43V型
- 42V型
- 32V型
スペックは標準的なテレビに搭載されているHDRとDolby Atmosに対応しています。
そのため、HDRにより鮮やかな色彩表現やDolby Atmosで立体音響効果が期待できます。
オリオンのテレビは壊れやすい?評判をアンケート調査
項目 | 人数 |
---|---|
満足 | 20人 |
やや満足 | 27人 |
普通 | 17人 |
やや不満 | 3人 |
不満 | 1人 |
項目 | 人数 |
---|---|
なし | 64人 |
あり | 4人 |
アンケート詳細
調査方法:Webアンケート(クラウドワークス)
実施期間:2024年1月〜3月
対象者:オリオンのテレビを利用している68人
購入機種 2年目 50V型
やや満足と回答 4.0
今年で2年目ですが、不具合や故障もなく普通に映ります。
画質も音質も悪くありませんが、Wi-Fiが内蔵されていないのでその点を除けば問題なしです。
購入機種 1年目 43V型
やや満足と回答 4.0
とりあえず安かったので評判は関係なしで購入しました。
前はシャープのテレビを使っていたので、大丈夫かなと思っていましたが、特に気になるところはありません。概ね満足です。
購入機種 4年目 50V型
やや満足と回答 4.0
ブラウン管テレビでお世話になったので、50インチを購入しました。
ブラウン管のときから壊れやすいということはなかったので今も普通に使えています。
購入機種 3年目 50V型
やや満足と回答 4.0
至って普通の液晶テレビって感じです。
電気屋さんで良いテレビを見ると「おおっ!」と思いますが、テレビ自体ほとんど見ないのでオリオンで満足です。不具合もなく耐久性は高いと思います。
購入機種 4年目 50V型
やや満足と回答 4.0
画質も音質も『並』って感じです。
安かったので仕方ありませんが、次はハイセンスを選ぶと思います。
オリオンのテレビは『満足』という回答が多く、不具合や故障に関しては4件だけ回答がありました。
購入機種 2年目 50V型
不満と回答 1.0
一年くらいで音は聞こえるけど画面が映らなくなりました。
しばらくすると元に戻りますが、保証期間が過ぎているのでそのまま使っています。
次はないですね。
購入機種 1年目 43V型
やや不満と回答 2.0
初期不良で交換してもらいました。
今は普通に見れていますが幸先の悪いスタートです。
購入機種 3年目 50V型
やや不満と回答 2.0
リモコンの反応が悪く初期化すると直ります。
ネットで調べるとキャッシュが溜まるということでしたが、今までのテレビは何もなかったので初期化は面倒です。
購入機種 3年目 50V型
やや不満と回答 2.0
2年ほどでノイズが入るようになりました。
他にも画面が映らなかったりと、ネット動画は大丈夫なのに、地上波は不具合が出ます。
このように、不具合や故障と思われる症状が見られますが、キャッシュやノイズに関しては別の原因が考えられるかも知れません。
例えば、テレビもパソコン同様に前回の設定を維持するために一時保存します。
そうすることでアプリ間の動作がスムーズに行えます。
しかし、キャッシュが溜まり過ぎるとテレビの動作が遅くなることがあります。
以前と比べてテレビでアプリを使用することも増えたためこのような現象が起きます。
そんな時は初期化することでほとんどの場合は改善されます。
また、ノイズに関してはYouTubeなどの動画コンテンツに問題がないようであれば、地上波のアンテナに不具合が起きている可能性があります。
例えば、電波が強すぎるとノイズが入る場合があります。そんなときは『アネッター(減衰器)』と言われる機器をアンテナに取り付けることで改善が見られることがあります。
反対に電波が弱いことで映像が乱れることがあります。
そんなときは『ブースター(増幅器)』を取り付けることで改善されることが多いです。
上記のように何かしらの不具合や故障に見舞われることもあるかもしれませんが、総合的には耐久性が高く、壊れにくいテレビではないかと思われます。
テレビは多機能になればなるほど不具合や故障に繋がることが考えられます。
その点、オリオンのテレビはシンプルな機能で不具合も少なく、壊れにくいメーカーといえます。
では、2024年11月に発売された両モデルの違いを見てみましょう。
オリオンのテレビ|2024年モデルの違い
2024年モデルはチューナー搭載/非搭載のだけではなく以下の点が異なります。
- 取扱サイズ
- HDR対応/非対応
- Dolby Atmos 対応/非対応
取扱サイズの違い
スマートテレビ
液晶 | サイズ/型番 | 参考価格 |
---|---|---|
4K | 75V型 OLS75RD10 | 121,629円(税込) |
4K | 65V型 OLS65RD10 | 92,298円(税込) |
4K | 55V型 OLS55RD10 | 64,800円(税込) |
4K | 50V型 OLS50RD10 | 54,800円(税込) |
フルハイビジョン | 40V型 OLS40WD10 | 32,800円(税込) |
ハイビジョン | 32V型 OLS32WD10 | 26,800円(税込) |
ハイビジョン | 24V型 OLS24WD10 | 21,930円(税込) |
チューナーレススマートテレビ
液晶 | サイズ/型番 | 参考価格 |
---|---|---|
4K | 75V型 GL751U | 121,419円(税込) |
4K | 65V型 GL651U | 在庫切れ |
4K | 55V型 GL551U | 54,800円(税込) |
4K | 50V型 GL501U | 47,520円(税込) |
4K | 43V型 GL431U | 35,800円(税込) |
フルハイビジョン | 42V型 GL421F | 在庫切れ |
ハイビジョン | 32V型 GL321H | 21,800円(税込) |
HDR対応/非対応の違い
2024年モデルの4KテレビはHDRに対応していますが、ハイビジョンテレビはHDRに対応していません。
4Kテレビは、解像度が3840×2160ピクセルと高く、HDRで必要とされる細かな光と色の変化を正確に表現できます。
一方、ハイビジョンテレビの解像度は1920×1080ピクセルなので、HDRの技術を活かすには画素数が不十分です。
他のメーカーでも4KテレビはHDR対応、ハイビジョンテレビはHDR非対応になっているので、この違いはあまり気にする必要はありません。
Dolby Atmos 対応/非対応の違い
Dolby Atmosは左右のサウンドだけではなく、高さを加えることでバーチャルな立体音響効果が期待できる機能です。
こちらも、HDR同様に4KテレビはDolby Atmos対応、ハイビジョンテレビは非対応になっています。
オリオンのテレビの評判 まとめ
2024年11月に発売されたオリオンのテレビは、動画視聴に特化し、価格を抑えたモデルです。
そのため、手軽に高画質テレビを購入したい方にとっては最適な一台です。
一方で、さらに高画質・高音質なテレビを求める方にとっては、物足りなさは否めません。
最近は物価上昇に伴い家電製品の価格も上がっています。
以前はソニーやパナソニックなどの国内メーカーが上位を占めていましたが、ここ数年はリーズナブルかつ高品質なレグザやハイセンス、TCLなどのメーカーが国内シェア上位を獲得しています。
順位 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (23.5%) | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) |
2位 | ソニー (17.6%) | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) |
3位 | TVS REGZA (17.5%) | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) |
TCLに関しては、2019年に日本市場に参入して以降、コストパフォーマンスの良さから売り上げを伸ばし、国内シェアを12%(国内第4位)まで伸ばしています。
オリオンのテレビも決して悪くありませんが、主だった特徴がなく『国内メーカー』という点を除けば他のメーカーを選んだほうが良いのでは?というのが正直な感想です。
国内シェア上位のハイセンスやTCLの記事も以下でまとめています。
ぜひオリオンと比較して最適な一台を選んでみてください。