2018年に旧東芝REGZA(現TVS REGZA)を子会社化し、年々進化しているハイセンスの液晶テレビ。
2023年には国内の販売シェア第3位まで浮上し売上を伸ばしています。
順位 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (23.5%) | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) |
2位 | ソニー (17.6%) | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) |
3位 | TVS REGZA (17.5%) | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) |
2024年モデルも発売され今後の動向に目が離せません。
一方、レグザも2022年以降、国内シェア1位を達成し、ハイセンス同様に人気のテレビメーカーです。
そこで気になるのは、ハイセンスとレグザのテレビはどっちがいいのか?
そこで今回は、ハイセンスとレグザの違いを比較してどちらがいいのか判断してみました。
テレビ選びで迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
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ハイセンスとレグザのテレビはどっちがいいのか?
ハイセンスとレグザのテレビはどっちがいいの?
筆者個人としてはハイセンスをおすすめします。
2024年モデルはハイセンス、レグザ共に3シリーズを展開しています。
- ミドル(スタンダードモデル)
- ハイグレード(上位モデル)
- フラッグシップ(最上位モデル)
画質や音質もシリーズによって段階的に良くなります。
ハイセンスは2018年以降、レグザの映像技術を活かして高画質な映像エンジンを搭載するようになりました。
発売年 | 映像エンジンシリーズ |
---|---|
2018年〜2019年 | レグザエンジンNEO |
2020年〜2022年 | NEOエンジン |
2023年〜2024年 | HI-VIEWエンジン |
それにより、飛躍的に画質が良くなりました。
それまでのハイセンスは、中国メーカー特有の白っぽさを感じましたが、2018年以降はリアルな映像表現に加えて、レグザ独自の映像技術で奥行きのある黒の表現が向上しました。
さらにAIによる映像処理を行うことで、シーンに合わせた映像表現が可能になります。
この点はレグザにも同様の機能は搭載されていますが、コストパフォーマンス面ではハイセンスに及びません。
以下、シリーズごとの価格になります。
※2024年9月25日時点の価格を掲載しています(Amazonより引用)。
項目 | スタンダードモデル | 上位モデル | 最上位モデル |
---|---|---|---|
レグザ | 43V型 43Z670N 115,000円(税込) | 55V型 55Z870N 196,768円(税込) | 65V型 65Z970N 352,800円(税込) |
ハイセンス | 43V型 43U7N 80,606円(税込) | 55V型 55U8N 125,971円(税込) | 65V型 65U9N 218,843円(税込) |
このようにハイセンスとレグザではこれだけ価格差があります。
ここ最近のハイセンスはMini LEDバックライトや量子ドットパネルなど性能が向上しています。
そのため、レグザの同等モデルと比べても大きな差はありません。
ですので、国内メーカーに拘らなければコストパフォーマンスの高いハイセンスをおすすめします。
では、続いてはハイセンスとレグザのテレビの違いを見てみましょう。
ハイセンスとレグザのテレビの違いを比較
ハイセンスとレグザのテレビはミドル、ハイエンド、フラッグシップモデルとあり画質や動画コンテンツ(OS)は良く似た性能になっています。
ただ、音質はレグザのほうが優秀です。
では順番に見てみましょう。
画質の違い
画質面はレグザのZ670Nシリーズを除いて、どちらのメーカーも量子ドット技術が活用されています。
量子ドットの特徴は再現できる色の範囲が広く、従来のテレビと比べて自然で豊かな色彩表現が可能になります。
最近のテレビでは、「広色域対応」や「WCG」といった表現が使用されていることが多く、量子ドット=自然でキレイな映像が楽しめます。
量子ドット技術を採用したテレビは2013年ごろから発売され2015年にサムスン(SAMSUNG)が量子ドットテレビを発売したことで広く注目を集めました。
2020年ごろからは海外メーカーを中心に量子ドットテレビが発売され、日本でも2022年以降、量子ドットテレビが増加しました。
量子ドットは、従来のテレビと比較するとその差は一目瞭然で鮮やかな色彩表現が目を惹きます。
ですので、よりリアルで美しい映像を求める方は量子ドットモデルをおすすめします。
さらにMini LEDバックライトが採用されているモデルは、細かなコントラストの表現や全体の明るさ(輝度)が向上するので、ハッキリとした映像表現が可能です。
音質の違い
音質面はレグザに軍配が上がります。
2024年モデルは全ての機種にツィーター(高音域担当)とウーファー(低音域担当)が搭載されています。
それにより、高い音から低い音まで幅広い音域を個別に表現可能です。
さらに、テレビの上部や左右にツィーターを搭載したことで音の広がりを表現します。
バーチャル立体音響効果のあるDolby Atmosでさらに立体感が増します。
一方、ハイセンスもサブウーファーを搭載しているので迫力ある低音を響かせられます。
また、最上位モデルはイーネブルドスピーカーを内蔵しているので、天井に音を当てて反射により立体的な音響効果を表現します。
こちらもDolby Atmosとの相性は良いです。
動画コンテンツの違い
動画コンテンツはどちらも独自のOS(オペレーションシステム)を使用しています。
主な特徴は、シンプルで直感的な操作性があり、YouTubeはもちろんNetflixやAmazonプライム・ビデオなどさまざまな動画コンテンツにアクセスできます。
また、リモコンにも直接アクセスできるダイレクトボタンが備わっているので、即アクセスできます。
このようにハイセンスとレグザのテレビはグレードによって画質や音質が異なりますが、画質は従来のテレビと比べて量子ドットやMini LEDバックライトが搭載されているので、
自然な色合いでくっきりとした映像を映し出せます。
音質面は映画館やホームシアターと比べて性能は劣りますが、それでも高音域から低音域まで幅広い音の表現が可能です。
特にレグザに関しては全機種ツィーターとウーファー機能が備わっているので音質面に拘るならレグザ。
ハイセンスも最上位モデルはイーネブルドッスピーカーを搭載しているので立体的な音響効果が期待できます。
動画コンテンツは似たり寄ったりな気はするので、どちらを選んでも大きな差は見られません。
[ハイセンス(Hisense)]
項目 | スタンダードモデル | 上位モデル | 最上位モデル |
---|---|---|---|
型番 | 2024年モデル 43U7N | 2024年モデル 55U8N | 2024年モデル 65U9N |
サイズ | 43V型 50V型 55V型 65V型 | 55V型 65V型 75V型 85V型 | 65V型 75V型 |
参考価格 | 76,401円(税込) | 125,700円(税込) | 206,719円(税込) |
画質 | 量子ドット | Mini LED 量子ドット | Mini LED 量子ドット |
倍速機能 120Hz | |||
音質 | フルレンジ:2個 サブウーファー:1個 | フルレンジ:2個 サブウーファー:1個 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 サブウーファー:1個 イネーブルド:2個 |
動画コンテンツ | VIDAA | VIDAA | VIDAA |
総合評価 | 4.0 | 5.0 | 5.0 |
[レグザ(REGZA)]
項目 | スタンダードモデル | 上位モデル | 最上位モデル |
---|---|---|---|
型番 | 2024年モデル 43Z670N | 2024年モデル 55Z870N | 2024年モデル 65Z970N |
サイズ | 43V型 50V型 55V型 65V型 75V型 | 55V型 65V型 75V型 | 65V型 75V型 |
参考価格 | 115,000円(税込) | 196,768円(税込) | 352,800円(税込) |
画質 | Mini LED 量子ドット | Mini LED 量子ドット | |
倍速機能 120Hz | |||
音質 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 トップダブルツィーター:2個 ウーファー:1個 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 トップダブルツィーター:2個 ウーファー:1個 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 サイドスピーカー 2個 トップスピーカー:2個 センタースピーカー 2個 ウーファー:1個 |
動画コンテンツ | REGZA独自OS | REGZA独自OS | REGZA独自OS |
総合評価 | 4.0 | 5.0 | 5.0 |
ハイセンスとレグザのテレビはどっちがいいのか?まとめ
今回はハイセンスとレグザのテレビの違いをまとめてみました。
ハイセンスはレグザと共同開発された映像エンジンを搭載していることから、レグザと大きな違いはなくコストパフォーマンスの高さから国内シェアを伸ばしています。
また、音質面でもサブウーファーによる低音域の表現やDolby Atmosによる立体音響効果など最近のテレビでは標準化されつつある機能が備わっています。
さらに、最上位モデルはイーネブルドスピーカーを搭載しているので、天井に音を当てて反射により立体的な音響効果が期待できます。
そのためハイセンスとレグザのテレビの選び方は、
- コストパフォーマンスを重視するならハイセンス。
- 国内メーカーを重視するならレグザ。
というように、国内メーカーに拘りがなければハイセンスをおすすめします。
シリーズの選び方は最上位モデル(U9Nシリーズ)がMini LEDバックライトや量子ドット技術を使用しているのでおすすめですが、価格を抑えるならワンランク下のモデル(U8Nシリーズ)でもMini LEDバックライトや量子ドット技術が使用されているので、キレイな映像が視聴できます。
またスタンダードモデル(U7Nシリーズ)も量子ドットや倍速機能などキレイな映像表現が可能です。
あとは、サイズや予算に合わせてピッタリな一台を選んでみてください。
[ハイセンス(Hisense)]
[レグザ(REGZA)]