
テレビを買い替えるときは、「値段は抑えたいけど、ちゃんと長く使えるものが欲しい…」と思います。
そんなときによく名前が挙がるのが、アイリスオーヤマとハイセンスのテレビです。
どちらも手頃な価格帯で人気ですが、実は中身やサポート体制には大きな違いがあります。
ハイセンスは映像の美しさや保証の手厚さで注目されている一方、アイリスオーヤマはコスパと安心感で選ばれることが多いメーカーです。
この記事では、この2社のテレビを「ブランドの背景」「画質や音質」「販売シェア」の3つのポイントから比べてみます。

ぜひ、本記事を参考に自分に合ったテレビをイメージしてみてください。
保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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- プロフィール
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家電製品に詳しいファイナンシャルプランナー。
耐久性や省エネ性能を第一に、コスパの高い商品を選択し執筆しております。
物価上昇に伴い家電製品の価格も変化しています。
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アイリスオーヤマとハイセンスのテレビ|メーカーと製造体制の違い

メーカーのルーツの違い
ハイセンスは中国発の大手家電メーカーで、いまや世界各国にテレビを展開するグローバル企業です。
2018年には東芝の映像事業をグループに取り込み、その技術を活かすことで映像クオリティが一気に高まりました。
一方のアイリスオーヤマは日本のメーカーで、もともとは収納用品や日用品のイメージが強い会社。

ここ数年でテレビや冷蔵庫などの家電分野にも力を入れ、ラインナップを広げています。
製造体制と工場の違い
ハイセンスは自社工場を持ち、液晶パネルから組立まで自社で完結できる生産体制を整えています。
そのため最新技術を盛り込んだ高性能モデルから手頃な普及機まで、幅広い商品を出せるのが大きな特徴です。
一方のアイリスオーヤマは海外の工場に生産を委託していて、日本国内での製造は行っていません。

コストを抑えられる分、価格を下げて「買いやすさ」を重視したラインナップが揃っています。
保証とサポートの違い
ハイセンスのテレビには標準で3年保証が付き、国内にもサポート拠点があるので故障や不具合があっても安心。

アフターサービスの厚さは、海外メーカーの中でも強みと言えるでしょう。
アイリスオーヤマは通常1年保証ですが、公式サイトで会員登録をすると+1年の延長保証が受けられます。さらに、製品ごとに専用の窓口が用意されているため、問い合わせがスムーズで対応も比較的早いと評判です。

「どちらもサポート面はしっかりしているので、購入後も安心です!」
アイリスオーヤマとハイセンスのテレビ|映像・音質の違い

映像の表現力
ハイセンスは、かつての東芝の映像技術を受け継いだエンジンを搭載しています。
量子ドットやMini LEDを使ったモデルでは、明るさや色の鮮やかさが際立ち、映画やスポーツの映像も迫力満点。

細かい陰影や深みのある黒も表現できるので、映像にこだわりたい人にはピッタリです。
一方のアイリスオーヤマは、日常のテレビ視聴に十分な画質を備えつつも、最新の映像技術は控えめ。
ニュースやバラエティを見るには問題ありませんが、高度な色表現や映画のような映像美を求めると物足りなく感じるかもしれません。

「映像の美しさを重視するならハイセンスがおすすめ!」
音質の違い
ハイセンスの上位モデルは、スピーカーの性能強化や音響処理で立体感あるサウンドを実現。

外部スピーカーを使わなくても臨場感のある音を楽しめます。
アイリスオーヤマは基本的なスピーカー構成で、ドラマやニュースの視聴には十分ですが、映画や音楽で音の深みを求める場合は少し物足りなさを感じるかもしれません。

「音まで楽しみたいなら、やっぱりハイセンス!」
高画質機能の違い
ハイセンスは、Mini LEDバックライトや量子ドットディスプレイを搭載したモデルもあり、黒の締まりや鮮やかな発色に強みがあります。

暗いシーンでも細部までくっきり見えるので、映画館のような体験も可能です。
アイリスオーヤマはLED液晶を中心としたラインナップで、映像の鮮明さは中級クラスが中心。

普段のテレビ視聴には十分ですが、映像にこだわるとハイセンスに比べてやや控えめな印象です。
アイリスオーヤマとハイセンスのテレビ|シェア・コスパの比較

国内での存在感
ハイセンスは日本のテレビ市場でシェア3位に位置しており、価格だけでなく品質面でも多くの家庭に選ばれています。
順位 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) | TVS REGZA (25.4%) |
2位 | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) | シャープ (20.6%) |
3位 | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) | Hisense (15.7%) |
とくに高性能モデルの評価が高く、「映像も音も妥協したくない」という層からの支持が厚いのが特徴です。
一方のアイリスオーヤマは、家電全体では知名度が高いものの、テレビに関しては「手頃で買いやすい」というイメージが先行しています。

高価格帯・ハイエンドモデルではまだ伸びしろがある段階です。
価格帯とコスパ
ハイセンスは性能の幅が広く、エントリーモデルから高性能モデルまで揃っています。
最新技術を搭載したモデルでも、価格に対して十分な価値があると感じられるのがポイントです。
アイリスオーヤマはシンプルで低価格のモデルが中心。

「画質や音質にそこまでこだわらない」「まずは手頃にテレビを手に入れたい」という人にぴったりです。

まとめ:自分に合ったテレビ選び
ハイセンスは、映像や音にこだわりたい人、映画やゲームなどを迫力ある画質で楽しみたい人にぴったりの選択肢です。

高画質・高音質に加え、長めの保証も付いているため、長く安心して使えるのも魅力です。
一方で、アイリスオーヤマは「価格を抑えつつ、国内メーカーの安心感もほしい」という方に向いています。普段のテレビ視聴やシンプルな使い方であれば、画質・音質ともに必要十分でコストパフォーマンスも高めです。
結論としては、
- 映像や音のクオリティを重視するなら ハイセンス
- 価格や実用性を優先するなら アイリスオーヤマ
このように考えると、自分のライフスタイルや視聴スタイルに合ったテレビを選びやすくなります。

この機会に、両メーカーのラインナップをチェックして、ぴったりな一台を探してみてください。
