こちらはパナソニックのテレビ、VIERA LX900シリーズです。パナソニックの液晶テレビの中では上位モデルに位置付けられていて、高画質だけでなく、操作性も優れています。
一方、TVS REGZA(旧東芝レグザ)は、毎年販売台数を伸ばし、2022年から2023年には国内販売台数No.1にまで登り詰めました。
販売台数の推移は以下のとおりです。
順位 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (23.5%) | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) |
2位 | ソニー (17.6%) | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) |
3位 | TVS REGZA (17.5%) | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) |
そこで今回は、パナソニックとレグザのどちらが良いのか、その違いを比較してみました。
どちらのメーカーにするか迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ビエラ(VIERA)とレグザ(REGZA)はどっちがおすすめ?
パナソニックとレグザ、どっちが良いの?
パナソニックと言いたいところですが、同等スペックで比較するとレグザの方がやや優れています。
項目 | パナソニック | レグザ |
---|---|---|
型番 | 43W90A | 43Z670N |
サイズ | 43V型 50V型 55V型 65V型 | 43V型 50V型 55V型 65V型 75V型 |
参考価格 | 139,800円(税込) | 115,000円(税込) |
画質 | ||
倍速機能 120Hz | ||
音質 | フルレンジ:2個 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 トップダブルツィーター:2個 ウーファー:1個 |
動画コンテンツ | Fire TV | REGZA独自OS |
総合評価 | 4.0 | 5.0 |
このように同等スペックで比較すると画質面や動画コンテンツなどは大きな違いはありませんが、スピーカー性能はレグザのほうが高いです。
レグザのZ670Nシリーズ(2024年モデル)は、最大出力60Wのスピーカーを搭載し、一般的なフルレンジスピーカーでは表現しづらい高音域から低音域まで響かせる合計7個のスピーカーを搭載しています。
※75V型(75Z670N)は合計9個のスピーカーを搭載しています。
それにより、臨場感あふれるサウンドが楽しめます。
また、価格面を考慮すると、コストパフォーマンスの高さからレグザに軍配が上がります。
レグザが安い理由
でも、どうしてレグザは安いの?
レグザが安い理由の一つに、部品調達の効率化があります。
旧東芝レグザは2018年にハイセンスグループ(中国)の傘下に入りました。
それにより、ハイセンスグループの広範な部品調達網を活用して生産コストを抑えられるようになったのです。
レグザのテレビが安い理由は以下の記事でまとめています。
レグザは壊れやすくないのか?
レグザのテレビは壊れやすくないの?
大丈夫です。
実際にレグザのテレビを使用している方々にアンケートを取ったところ、初期不良(画面割れ)を除けば、『不具合があった』と答えた方の割合は少数でした。
また、過去のリコール報告を確認すると、直近では2007年から2009年に製造された一部製品に不具合がありましたが、それ以降はリコールもなく、ハイセンスの子会社になってからも品質は保たれています。
さて、弊社製液晶テレビのうち、2007年(平成19年)9月から2009年(平成21年)1月に生産いたしました下記機種の一部の製造ロットにおきまして、ソフトウェアの不具合が確認されました。このため、ブロードバンド接続、光ファイバー回線接続による映像配信サービスがご利用できなくなる場合がございます。
東芝映像ソリューション株式会社より抜粋
なお、通常の放送波のご視聴には問題ございません。(省略)
このように、パナソニックとレグザはどちらを選んでも品質が高く、性能面に問題はありません。
ただし、価格面を考慮するとコストパフォーマンスの高さからレグザをおすすめします。
レグザの耐久性については以下の記事でまとめています。
パナソニックと東芝のテレビ「VIERAとREGZAにはどんな違いがあるのか?」
画質の違い
ビエラとレグザを比較すると、多少スペックはレグザのほうが上回りますが、パナソニックのテレビはバランスが良く、くっきりとした映像表現を得意としています。
一方、レグザは奥行きのある黒の表現を得意としています。
最近では、各メーカーでも黒の表現は進化しているので、レグザと同等の性能を持つようになっています。
そのため、画質面では比較が難しく、好みに応じて映像設定ができることから、甲乙つけ難いというのが正直なところです。
※筆者個人の感想を含む。
ただ、筆者の感覚ではありますが、パナソニックのほうが顔の輪郭やくっきりとした表現においては、レグザよりも優れていると感じます。
滑らかさの違い
テレビの映像は、1秒間に何枚もの静止画を高速で表示させることで動きを表現します。
一般的なテレビは、1秒間に60枚の静止画を映し出しますが、パナソニックの(W90Aシリーズ)やレグザの(Z670Nシリーズ)は、2倍の120枚の静止画を映し出します。
そのため、滑らかな映像表現が可能です。
この点は、どちらを選んでも変わらないので気にしなくて大丈夫です。
音質の違い
音質面は、最大出力60Wで、さらにスピーカーの数が多く、臨場感溢れるサウンドが表現できるレグザをおすすめします。
また、バーチャル立体音響効果のあるDolby Atmosに対応しているため、さらにダイナミックな映像体験が楽しめます。
※Dolby Atmosはパナソニックも対応しています。
動画コンテンツの違い
動画コンテンツに関しては、レグザは独自OSを採用していて、パナソニックは2024年モデルからFire TVのOSを採用しています。
どちらもYouTubeやNetflixなど、主要な動画アプリが搭載されているので、好みに合わせて選んでみてください。
ちなみに、パナソニックはOSをFire TVにすることで、自社開発のコストを抑えています。
そのため、物価が高騰する中でも、価格を抑えたテレビを販売しています。
パナソニックと東芝のテレビの違いを比較まとめ
TVS REGZA
43V型 4K液晶スマートテレビ 43Z670N 120Hz Dolby Atmos対応 2024年モデル
参考価格:113,500円(税込)
今回はパナソニックのVIERAと東芝REGZAのテレビの違いを比較してみました。
最近は、以前と比べてテレビの優劣か判断しづらくなっています。
また、国内メーカーといえども生産は海外です。
そのため、国内メーカーと海外メーカーの垣根も無くなりつつあります。
現在、国内トップのレグザは、2018年に中国のハイセンスグループの傘下に入って以降、広範な部品調達網を活用してコストを抑えながら高品質なテレビを販売しています。
筆者自身は、パナソニックとシャープを中心に家電製品を買い揃えていますが、コストパフォーマンスの高さから、テレビの優劣はREGZA>パナソニック>シャープが妥当な線だと思います。
ちなみに、ソニーは高画質ではあるものの、価格が高いため敬遠しています。
最近では、ハイセンスやTCLなどの海外メーカーも台頭してきているので、よりコストパフォーマンスの高いメーカーが生き残りをかけて様々な工夫を施すことが予想されます。
中でもREGZAは、ハイセンスグループの傘下に入ったことで着実に実績を伸ばしています。
この機会に、ぜひパナソニックやレグザの高画質テレビをチェックしてみてください。
項目 | パナソニック | レグザ |
---|---|---|
型番 | 43W90A | 43Z670N |
サイズ | 43V型 50V型 55V型 65V型 | 43V型 50V型 55V型 65V型 75V型 |
参考価格 | 139,800円(税込) | 115,000円(税込) |
画質 | ||
倍速機能 120Hz | ||
音質 | フルレンジ:2個 | フルレンジ:2個 ツィーター:2個 トップダブルツィーター:2個 ウーファー:1個 |
動画コンテンツ | Fire TV | REGZA独自OS |
総合評価 | 4.0 | 5.0 |
国内の主要メーカーは以下の記事でまとめています。