過去、国内の3大テレビメーカーといえば、パナソニック、ソニー、シャープと言われていました。
しかし、現在はスマートフォンの普及や動画配信サービスが広く浸透しているため、テレビの役割も変化してきています。
そこで今回は、今なお人気の高いパナソニックとソニーのテレビはどちらがおすすめなのか?筆者の個人的な見解を含め、違いをまとめてみました。
どちらのメーカーにするか迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
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パナソニックとソニーのテレビはどっちがいいのか?
パナソニックとソニーのテレビはどっちが良いの?
性能で比較するとソニー、価格で比較するとパナソニックをおすすめします。
2024年モデルは両極端な展開になり、パナソニックはパリオリンピック・パラリンピック公式テレビということもあり、消費者が購入しやすいように、スペックを抑えてリーズナブルな価格設定になっています(※最上級モデルを除く)。
一方、ソニーは性能にこだわり、高画質・高音質テレビを発売しています。
そのため、性能にこだわるなら『ソニー』、価格を抑えるなら『パナソニック』というようにテレビの選び方が異なります。
2020年から続くコロナ禍では、巣ごもり需要により、価格を抑えたメーカーが売り上げを伸ばしています。
その代表格といえば旧東芝レグザの『TVS REGZA』です。
2018年に中国の家電メーカーハイセンスの傘下に入ったことで広範な部品調達網を駆使して、コストパフォーマンスの優れた高画質テレビを発売しています。
それにより、2022年には国内の販売シェアトップを獲得しました。
順位 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|
1位 | シャープ (23.5%) | シャープ (21.9%) | TVS REGZA (24.1%) | TVS REGZA (24.9%) |
2位 | ソニー (17.6%) | TVS REGZA (19.5%) | シャープ (21.9%) | シャープ (22.3%) |
3位 | TVS REGZA (17.5%) | ソニー (18.0%) | ソニー (14.7%) | Hisense (12.7%) |
一方、パナソニックやソニーに関しては販売シェアこそ落としているものの、高画質・高音質にこだわり、両メーカーの最上位モデルは最高の仕上がりになっています。
それではパナソニックとソニーのテレビの違いを見てみましょう。
パナソニックとソニーのテレビ ビエラとブラビアの違いを比較
パナソニック(ビエラ)のテレビ
2024年モデルは、パリオリンピック・パラリンピック公式テレビということもあり、サイズ展開の多いミドルモデルを主力商品として発売されています。
2024年モデルは以下の3シリーズになります。
- W80Aシリーズ(スタンダードモデル)
- W90Aシリーズ(ハイグレードモデル)
- W95Aシリーズ(最上位モデル)
W80Aシリーズ(スタンダードモデル)特徴
Panasonic(パナソニック)
43V型 4K液晶テレビ VIERA TV-43W80A 2024年モデル
参考価格:91,000円(税込)
W80Aシリーズはスタンダードモデルということもあり、最近のテレビでは標準化されている機能は一通り備わっています。
例えば、『AIによる画質や音質調整』『立体音響効果が期待できるDolby Atmos』が備わっています。
元来、パナソニックのテレビは色彩豊かで発色が良く、目で見たリアルな映像表現を得意とします。
また、くっきりとした映像でスタンダードモデルでもキレイに映せます。
W90Aシリーズ(ハイグレードモデル)の特徴
Panasonic(パナソニック)
43V型 4K液晶テレビ VIERA TV-43W90A 2024年モデル
参考価格:116,600円(税込)
このモデルはW80Aと比べて映像をなめらかに映し出す倍速機能やバックライトを制御することで、ブレを抑えた映像表現が可能です(バックライトエリア制御)。
さらに、日光や照明によって最適な映像を映し出せるので、見えにくさを軽減します(環境光センサー連動)。
パリオリンピック・パラリンピック公式テレビの中でも、豊富なサイズ展開を誇るW90Aシリーズは、2024年モデルの主力商品として位置付けられています。
W95Aシリーズ(最上位モデル)
Panasonic(パナソニック)
43V型 4K液晶テレビ VIERA TV-65W95A 2024年モデル
参考価格:279,348円(税込)
2024年モデルの最上位モデルW95Aは65V型のみ発売されています。
ミニLEDバックライトや量子ドット技術が採用されているので、高コントラストによる奥行きのある映像表現や、広い色彩表現が可能です。
もちろん、倍速機能やDolby Atmosにも対応しているので、滑らかな映像表現や立体的な音響効果も期待できます。
より画質・音質どちらもこだわりたい方には最適な一台です。
項目 | スタンダード | 上位モデル | 最上位モデル |
---|---|---|---|
型番 | 43W80A | 43W90A | 65W95A |
サイズ | 43V型 50V型 | 43V型 50V型 55V型 65V型 | 65V型 |
参考価格 | 91,000円(税込) | 138,500円(税込) | 279,348円(税込) |
画質 | AI高画質エンジン | AI高画質エンジン | Mini LED 量子ドット |
倍速機能 | 120Hz | 120Hz | |
音質 | フルレンジ:2 | フルレンジ:2 | フルレンジ:2 ウーファー:1 |
動画コンテンツ | Fire TV | Fire TV | Fire TV |
総合評価 | 3.0 | 4.0 | 5.0 |
ソニー(ブラビア)のテレビ
SONY(ソニー)
55V型 MiniLED 4K液晶テレビ BRAVIA K-55XR70 2024年モデル
参考価格:272,000円(税込)
一方、ソニーの2024年モデルは全機種Mini LEDバックライトを搭載しています。
それにより、奥行きのある映像表現はもちろん、薄型設計や省エネ効果も期待できます。
Mini LEDバックライトは一般的なLEDと比べてバックライトの数を増やし細かく制御することで高いコントラストを表現します。
そのため、暗いシーンでも黒つぶれを抑えた表現や明るいシーンでも白飛びを抑えます。
さらに、スピーカー性能も優れており、上位モデルは高音域から低音域の表現はもちろん、ビームツィーターは天井や壁に音を当てて立体的な音響効果を作ります。
また、Dolby Atmosにも対応しているので、音響効果が高まります。
ソニーの2024年モデルは高画質・高音質で最高の仕上がりですが、その分、値が張ります。
その点を気にしないのであれば、ソニーをおすすめします。
項目 | ソニー | ソニー |
---|---|---|
型番 | 2024年モデル K-55XR70 | 2024年モデル K-65XR90 |
サイズ | 55V型 65V型 75V型 85V型 | 65V型 75V型 85V型 |
参考価格 | 277,000円(税込) | 559,591円(税込) |
画質 | Mini LED | Mini LED 量子ドット |
倍速機能 120Hz | ||
音質 | フルレンジ:2 ツィーター:2 | ミッドレンジ:2 ツィーター:2 サブウーファー:2 ビームツィーター:2 |
動画コンテンツ | Google TV | Google TV |
総合評価 | 5.0 | 5.0 |
パナソニックとソニーのテレビはどっちがいいのか?まとめ
今回はパナソニックとソニーのテレビの違いについてまとめてみました。
2024年モデルは両極端な展開になり
- 画質や音質に拘るならソニー。
- コストパフォーマンス重視ならパナソニック。
というように、テレビの に対する考え方によって選び方が異なります。
もちろん、どちらのメーカーにするか好みが分かれるので、性能や価格など好みに合わせて最適な一台を選んでみてください。
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